2008.01.01
読者の皆様へ新年のご挨拶
田畑光永 (「リベラル21」編集委員会代表)
年が改まりました。読者の皆様、明けましておめでとうございます。
昨年の今頃は、日本はいったいどこへ向かうのか、多くの人が言いしれぬ不安を感じていました。安倍内閣が発足して、まだ三ヶ月というのにすでに教育基本法が改定され、防衛庁の省昇格も決まっていました。安部首相は憲法改定への意欲を前面に押し出して、国民投票法の成立を期していました。新しい年が、日本があらぬ方向へ進むその最初の年になるのではないかと、気持が粟立ちました。
そんな憂いを同じくする同人が集って、三月にこの「リベラル21」を立ち上げました。文章を書きさえすれば、それを多くの人に読んでもらえるブログというメディアは、手中無一物のわれわれにとっては、甚だありがたい手段です。発足以来、十万人に近い人々がここにお立ち寄りくださったことは、われわれにとって望外の結果で、読者の皆さんに心からお礼を申し上げます。
さて、その安倍内閣は思わぬ形で昨秋姿を消し、福田内閣が誕生して、日本の政治は多少落着きを取り戻しました。とはいえ、昨夏の参院選の結果生まれたねじれ国会はそのままですから、今年の国会がどんな展開になるか誰も予想がつきません。与野党がこれから闇試合を繰り広げることになるのでしょう。
われわれの生活をとりまく状況もこのところこのましくない方向へ動き出しました。「実感がない」と言われながらも、戦後最長ともてはやされた「好景気」は本当に実感がないままどうやら曲がり角を曲がったようです。原油高がここへ来て消費生活にダイレクトに響き始めました。ガソリン、灯油はいうに及ばず、その他生活物資もろもろが値上がりを始めました。物価上昇で手持ちの現金が目減りするという久しく味わわなかったインフレの苦痛をこれからとっくり舐めさせられるのでしょうか。
そんなわけで、今年も書きたいことは次から次へと出てきそうです。明日からまた新しい文章を続々登場させます。どうか友人になっていただいた皆さんは、今年もおつきあいください。そしてできれば、読んでの感想などを「コメント」欄にお寄せいただきたいと思います。当方も出来る限り筆者本人の返信などを書き加えて、双方向のやり取りを実現したいと考えています。
新しい年が皆さんにとって充実したものとなるよう、お祈りします。
2008年 元旦
2007.12.10
東京新聞編集委員の半田滋氏に大賞
第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞を贈呈
「平和」「協同」「人権」などの問題に関して優れた作品を発表したジャーナリストらの顕彰を続けている平和・協同ジャーナリスト基金は12月7日、第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞を決定し、同夜、東京都新宿区の日本青年館に入賞者・入賞団体代表を招き、賞を贈りました。
贈呈式では、まず、基金運営委員会から選考経過の報告があり、選考委員の山谷哲夫氏(ドキュメンタリー監督)が映像部門の講評を行いました。次いで、基金代表委員の田畑光永氏(元TBSキャスター、ジャーナリスト)と元朗読劇団「八月座」座長の荒井なみ子さんが、入賞者・団体代表に賞状、賞金、記念品を手渡し、祝辞を述べました。
贈呈式の後、受賞を祝うパーティーが行われ、基金代表委員の白井厚・慶應義塾大学名誉教授の発声で乾杯、受賞者からのスピーチがありました。
第13回基金賞の入賞者は次の通りです。
★基金賞(=大賞1点)
東京新聞編集委員、半田 滋氏の「新防人考・変ぼうする自衛隊」(東京新聞・中日 新聞連載)
★奨励賞(6点)
◆飯田市歴史研究所(長野県飯田市)編の「満州移民 飯田下伊那からのメッセージ」 (現代史料出版)
◆沖縄県ハンセン病証言集編集総務局(沖縄県名護市)編の「沖縄県ハンセン病証言集」(沖縄愛楽園編、宮古南静園編、資料編)
◆大阪国際大学名誉教授・元共同通信ワシントン支局長、金子敦郎氏の「世界を不幸にする原爆カード」(明石書店)
◆フリージャーナリスト、熊谷 徹氏(ドイツ・ミュンヘン市)の「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」(高文研)
◆日本テレビ放送網制作の「ネットカフェ難民」<07・1・28放映>「ネットカフェ難民2」<07・6・24放映>
◆記録作家、林えいだい氏(福岡県田川市)の長年にわたる執筆活動
★荒井なみ子賞(1点)
ライター、山秋 真さん(神奈川県藤沢市)の「ためされた地方自治 原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年」(桂書房)
選考には、鎌倉悦男(プロデューサー・ディレクター)、坪井主税(札幌学院大学教授)、原一男(映画監督)、前田哲男(沖縄大学客員教授、軍事評論家)、山谷哲夫(ドキュメンタリー監督)、由井晶子(元沖縄タイムス編集局長)の6氏があたりました。候補作品は45点(うち映像関係は10点)でしたが、選考の結果、8点が選ばれました。「候補作品は前年より少なかったが、例年に比べ力作、意欲作が目立つた」というのが選考委員の総評でした。
岩垂 弘 (ジャーナリスト、平和・協同ジャーナリスト基金代表運営委員)
「平和」「協同」「人権」などの問題に関して優れた作品を発表したジャーナリストらの顕彰を続けている平和・協同ジャーナリスト基金は12月7日、第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞を決定し、同夜、東京都新宿区の日本青年館に入賞者・入賞団体代表を招き、賞を贈りました。
贈呈式では、まず、基金運営委員会から選考経過の報告があり、選考委員の山谷哲夫氏(ドキュメンタリー監督)が映像部門の講評を行いました。次いで、基金代表委員の田畑光永氏(元TBSキャスター、ジャーナリスト)と元朗読劇団「八月座」座長の荒井なみ子さんが、入賞者・団体代表に賞状、賞金、記念品を手渡し、祝辞を述べました。
贈呈式の後、受賞を祝うパーティーが行われ、基金代表委員の白井厚・慶應義塾大学名誉教授の発声で乾杯、受賞者からのスピーチがありました。
第13回基金賞の入賞者は次の通りです。
★基金賞(=大賞1点)
東京新聞編集委員、半田 滋氏の「新防人考・変ぼうする自衛隊」(東京新聞・中日 新聞連載)
★奨励賞(6点)
◆飯田市歴史研究所(長野県飯田市)編の「満州移民 飯田下伊那からのメッセージ」 (現代史料出版)
◆沖縄県ハンセン病証言集編集総務局(沖縄県名護市)編の「沖縄県ハンセン病証言集」(沖縄愛楽園編、宮古南静園編、資料編)
◆大阪国際大学名誉教授・元共同通信ワシントン支局長、金子敦郎氏の「世界を不幸にする原爆カード」(明石書店)
◆フリージャーナリスト、熊谷 徹氏(ドイツ・ミュンヘン市)の「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」(高文研)
◆日本テレビ放送網制作の「ネットカフェ難民」<07・1・28放映>「ネットカフェ難民2」<07・6・24放映>
◆記録作家、林えいだい氏(福岡県田川市)の長年にわたる執筆活動
★荒井なみ子賞(1点)
ライター、山秋 真さん(神奈川県藤沢市)の「ためされた地方自治 原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年」(桂書房)
選考には、鎌倉悦男(プロデューサー・ディレクター)、坪井主税(札幌学院大学教授)、原一男(映画監督)、前田哲男(沖縄大学客員教授、軍事評論家)、山谷哲夫(ドキュメンタリー監督)、由井晶子(元沖縄タイムス編集局長)の6氏があたりました。候補作品は45点(うち映像関係は10点)でしたが、選考の結果、8点が選ばれました。「候補作品は前年より少なかったが、例年に比べ力作、意欲作が目立つた」というのが選考委員の総評でした。
2007.09.02
諷刺の種
乱鬼龍 (東京都多摩市、川柳作家)
7月14日、15日、16日と、“念願”だった青森県六ヶ所村を訪ね核燃再処理施設などの一端を視てきた。そのツアーの最終日16日に新潟で大きな地震。柏崎原発のモロさとひどさが露呈したといえるだろう。政治も、世の中全体も、大きくその根底から変えなければ、私たちは、確実に亡びるだろうという思いがますます強くなる。
原発はもはやとめよと天の声
六ヶ所にプルトニウムのキナ臭さ
気がつけば原発という無理が無理
原発に地震警告してやまず
原発推進あとは野となれ山となれ
原発のツケとタタリが視えないか
気がつけばチェルノブイリに近い国
忘志国この警告が聞こえぬか
世直しへ天地の怒り組織すべし
結論は国は裏切るものと知れ
悪質と無知で政治は出来上がり
資本主義その落日を日々急ぐ
資本主義変えぬ運動なら要らず
生き方が足らず闘いなお足らず
革命へただ革命があるばかり
新しい文明観よ秋ぞ今
にんげんを生きる苦しみ死ぬ苦しみ
革命へ我の本気度我が問う
(乱鬼龍氏作・発行の「諷刺の種」2007年7月“朱夏の意志”号から)
2007.08.29
被爆体験を継承するにはどうしたらいいか
岩垂 弘 (ジャーナリスト)
広島・長崎での見聞から
8月21日付の朝日新聞の「声」欄にこんな投書が載っていた。
「スティーブン・オカザキ監督の『ヒロシマナガサキ』というドキュメンタリー映画を見た。被爆者の体験に基づく証言は、何度聞いても悲惨で苦しくなる。
今回の映画で一番印象深かったのは、人口の75%が戦後生まれという事実だった。戦争の生き証人がいなくなるという危機感が初めて伝わってきた。75%が80%になり90%になった時、戦後生まれの私たちが『戦争』『原爆』の愚かさ、悲惨さをどう伝えていくか、考えていかないといけないと強く思った」
長崎県在住の、53歳になる無職の女性からの投稿だった。
私は今年も、8月6日の「広島原爆の日」、8月9日の「長崎原爆の日」をはさんで、広島、長崎両市で開かれた一連の被爆62周年関連の催しを見て回ったが、その間、私がとくに痛感したことの一つは、この投書の主と同様の懸念だった。すなわち、「これから先、被爆体験を伝えてゆくにはどうしたらよいか」という懸念だ。
2007.03.15
発刊にあたって
リベラル21運営委員会
今日、世界は第二次世界大戦後かつてない混迷のただ中にあります。2001年の米国における9・11同時多発テロをきっかけに、アフガン戦争、イラク戦争、パレスチナ紛争、北朝鮮による核実験、イランの核疑惑と、世界を揺るがす事態が続発し、いまだに世界の前途に明るい展望が見えてこないからです。しかも、日本政府はこうした世界情勢に適切に対応しないばかりか、戦後日本が歩んできた道を否定し戦前に回帰するかのような政策を次々と打ち出すに至っています。このため、私たちは、これまで以上に市民としての発言の必要性と緊急性が増していると考え、リベラル21から発信を開始することにしました。
私たちが求める社会は護憲・軍縮・共生をキーワードとするリベラルな社会です。そうした社会の実現を目指して、幅広い人たちによるさまざまな意見や主張、情報を発信してゆきたいと考えています。
私たちが自ら発信したいと思い立った理由の一つにマスメディアの現状に対する憂慮もあります。市民の意見や主張がマスメディアに紹介されることが少ないという状況が続いているからです。それゆえ、私たちは市民の立場から広く発信してゆきたいと考えます。
運営委員
伊藤力司 岩垂弘(副代表) 内田雅敏 大貫康雄
河辺一郎 田尻孝二 田畑光永(代表) 丹藤佳紀
出町千鶴子 原田克子
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