2017.05.18 日本語と英語の修飾語を比較する
主要語、前置修飾語、後置修飾語、複合修飾語

松野町夫 (翻訳家)

修飾語とは、他の語を修飾(説明)するために付け加える語をいう。たとえば、「赤い花」の場合、「赤い」が修飾語で、「花」にかかる。「ゆっくり歩く」の場合、「ゆっくり」が修飾語で、「歩く」にかかる。「花」や「歩く」は修飾されている語なので被修飾語と呼ぶ。品詞的には、「花」は名詞、「歩く」は動詞である。日本語では、体言(名詞)を修飾するものを連体修飾語と呼び、用言(動詞や形容詞)を修飾するものを連用修飾語と呼ぶ。

連体修飾語: 赤い花、遠い国、静かな街、この本、私の親友 (アンダーラインが修飾語)
連体修飾語になれるのは、形容詞(赤い・遠い)と、形容詞相当語、たとえば、形容動詞(静かな)、連体詞(この)、名詞(私)+格助詞(の)など。ちなみに、上記の修飾語を英訳すると、red, far, quiet, this, my となり、英語でも形容詞か形容詞相当語である。英語ではこれらを形容詞的修飾語と呼ぶ。

連用修飾語: ゆっくり歩く、かなり遠い、とても静かだ 美しく咲く
連用修飾語になれるのは、副詞(ゆっくり・かなり・とても)や形容詞の連用形(美しく)である。ちなみに、上記の修飾語を英訳すると、slowly, quite, very, beautifully となり、いずれも副詞である。英語ではこれらを副詞的修飾語と呼ぶ。

修飾語は、おそらく世界のどの言語にも存在する普遍的な概念であろう。しかし概念は同じでも、その文法、つまり見方・配置・語順などは当然のことながら言語により異なる。ここでは日本語と英語の修飾語を比較し、類似点や相違点を検討する。

英語では修飾語は modifier [mɑ́dǝfàiǝr] モディファイアという。
modifier: noun [countable] → LAAD2英英辞典から引用
a word or group of words that give additional information about another word. Modifiers can be adjectives (such as "fierce" in "the fierce dog"), adverbs (such as "loudly" in "the dog barked loudly"), or phrases (such as "with a short tail" in "the dog with a short tail").

【筆者訳】修飾語とは、ある単語に情報を追加する語のこと。修飾語になれるのは、形容詞、たとえば「どうもうなその犬」の「どうもうな(fierce)」とか、あるいは副詞、たとえば「その犬はけたたましく吠えた」の「けたたましく(loudly)」とか、または句、たとえば「尻尾の短いその犬」の「尻尾の短い(with a short tail)」とかである。

英英辞典の定義から、修飾語の概念は日英とも同じであることがわかる。英文法では一般に、名詞を修飾するものを形容詞的修飾語と呼び、動詞・形容詞・副詞を修飾するものを副詞的修飾語と呼ぶ。

形容詞的修飾語: a pen, the pen, a stone house, a nice house, a dog with a short tail
形容詞的修飾語になれるのは形容詞(nice)と、形容詞相当語、たとえば、冠詞(a, the)、名詞(stone)、形容詞句(with a short tail)、形容詞節などである。形容詞的修飾語は連体修飾語に相当する。形容詞的修飾語=連体修飾語。

副詞的修飾語: walk slowly, work hard, it looks like an orange, even more, very hard
副詞的修飾語になれるのは副詞(slowly, hard, even, very)と、副詞相当語、たとえば副詞句(like an orange)、副詞節などである。副詞的修飾語は連用修飾語に相当する。

このように、修飾語の概念や種類については日本語と英語に大差はない。しかし、句の見方や、修飾語の配置・語順については、日英ではかなり異なる。

句の見方
句について、日本人が「修飾語」と「被修飾語」の組み合わせと見るのに対して、英米人は「修飾語」と「主要語」の組み合わせと見る。たとえば、「赤い花」(red flowers)の場合、

日本語 → 「赤い」が修飾語で、「花」は被修飾語。
英語 → ”red” が修飾語で、”flowers” は主要語(head)。

主要語(head)とは何か
英語では被修飾語を主要語(ヘッド)と呼ぶ。head は頭(あたま)を意味するが、頭(かしら)や主導者、主要語の意味もある。「被修飾語」という呼び名は客観的だがどこか弱弱しい感じがあるのに対して、「ヘッド」は単語間の主従関係を明確に示し、いかにも力強い。「赤い花」の場合、文法的には「赤い」より「花」の方がエライのだ。

head:  → OALD7英英辞典から引用
the central part of a phrase, which has the same grammatical function as the whole phrase. In the phrase ‘the tall man in a suit’, man is the head.

【筆者訳】 主要語(head)とは句の中心を成す語で、その句全体の文法的機能を左右する。たとえば、「スーツを着た背の高いその男性」という句では、「男性」が主要語である。

修飾語の配置
修飾語の配置について、日本語ではすべての修飾語が常に被修飾語の前に置かれるのに対して、英語では、修飾語は主要語の前後に置くことができる。言い換えると、日本語の修飾語は前置修飾語の一種類しかない、一種類しかないので、わざわざ「前置」という語を付ける必要もない。これに対して、英語の修飾語は前置修飾語(premodifier)と後置修飾語(postmodifier)の二種類がある。

日本語では、修飾語はすべて被修飾語の前に置く
連体修飾語: 赤い花、遠い国、静かな街、この本、私の親友
連用修飾語: ゆっくり歩く、かなり遠い、とても静かだ 美しく咲く

英語では、修飾語は主要語の前に置くものと後に置くものの二種類がある
形容詞的修飾語: a pen, the pen, a stone house, a nice house, a dog with a short tail
*この例では、前置修飾語(a, stone, nice)、後置修飾語(with a short tail) となる。
副詞的修飾語: walk slowly, work hard, it looks like an orange, even more, very hard
*この例では、前置修飾語(even, very)、後置修飾語(slowly, like an orange) となる。

複合修飾語の語順
「スーツを着た背の高いその男性」という句には、「スーツを着た」「背の高い」「その」など、修飾語が複数ある。こうした複合修飾語に、少し強引だが、「風貌が高倉健にそっくりな」という長い修飾語と、「堂々たる」という短い修飾語を新たに追加すると、全体の語順はどうなるのだろうか。

日本語では複合修飾語の語順は、「長さの順」「句を先に」並べるのが原則。「風貌が高倉健にそっくりな」が一番長い修飾語なので先頭に、「その」が一番短い修飾語なので後尾に来る。したがって全体の語順は、「風貌が高倉健にそっくりな」「スーツを着た」「背の高い」「堂々たる」「その」 男性、となる。

「風貌が高倉健にそっくりなスーツを着た背の高い堂々たるその男性」
The dignified tall man in a suit who looks like Ken Takakura

英語では修飾語の語順は、冠詞+意見形容詞+事実形容詞がふつうの語順だ。英語には事実形容詞 (fact adjective) と意見形容詞 (opinion adjective) があり、新しい・大きい・丸い・木製の (new/large/round/wooden)は事実形容詞で、よい・美しい・おいしい・興味深い (nice/beautiful/tasty/interesting) は人の考えを述べた意見形容詞。通常、意見形容詞が先にくる。

前置修飾語: “The”( 冠詞), “dignified”(「堂々たる」、意見形容詞), “tall”(事実形容詞)
後置修飾語: ”in a suit”, “who looks like Ken Takakura”
ちなみに、in a suit は形容詞句、who looks like Ken Takakura は関係代名詞が導く形容詞節。

2017.03.23 こんなことばはいやだ
――八ヶ岳山麓から(215)――
            
阿部治平 (もと高校教師)
 
テレビと新聞・雑誌の中の気になることばについて書きたい。
中国に長いこと生活していて帰郷したものの、ひと気のないカラマツ林の中で一人暮らしをしている。先週は誰とも話をしなかった。こういうことがときどきある。自然、今風のものいいにうとくなる。多分私の言語に対する感覚は20年近く前のもので、とうぜん皆さんの感覚とはずれている。しかしそうはいっても気になることばがある。前にも同じようなことを書いた記憶があるが、ここらで愚痴をもう一回くりかえしたいという気持を抑えきれない。

「癒される」
これは1990年代からあったけれども、昔も温泉に入って癒されるということはあったかもしれない。今どきの人は景色を見て癒される、音楽や絵を味わったあとにも癒されるなどという。気持がなごむ、ほっとするといった意味だろうが、東日本大震災のあと多く使われるようになったように感じる。テレビなどでは意味が拡大して、犬や猫の子を見ても癒されるという。そんなにいつも心も体も病んでいるのか。いや疲れているのか。
同類に「元気をもらう」という言い方もある。スポーツ選手が試合で頑張ったのを見た人が元気をもらったという。元気や勇気は出すもので、ほかからもらうものではない。

「感動させたい」
わかいスポーツ選手(この頃はアスリートというらしい)が将来の抱負を聞かれて、「(人々を)感動させたい」「(人々に)感動を与えたい」などと言っている。「させる」は使役であって、目上の者から目下の者に力を及ぼす意を含むことが多い。「与える」も同様である。若者が一般社会の人に向けて使うことばではない。指導者たちはどうして正してやらないのか。いや、今日のスポーツ界には、これがおかしいと感じる指導者がいないのかもしれない。

「楽しんできます」
スポーツ選手が、それも個人競技の選手がよく使っている。世界大会などに出かける前に心境を問われて、「めいっぱい楽しんできます」などという。「ほんとうか?」とつい思ってしまう。苦しく長い練習もさりながらカネもかかっている。その成果を限られた時間で発揮するのだから「楽しむ」と言われては拍子抜けする。
ひと昔前なら「頑張ります」「ベストをつくします」などと言ったところだ。選手たちの気風が変わったのか。頑張るなどというのは恰好がわるいと思っているのか。いちいち本心を吐露してもらわなくてもいいが、判で押したようなのが気になる。

「やわらかーい、あまーい」
昨今のテレビは料理番組が異常に多い。多分政治や経済や生活を語るより無難だからだろう。タレントが登場して、できあがった料理を食うまえに、たいてい「おいしそー」という。口の中に入れて、しばらくして「うんうん」とうなづくしぐさをし、「やわらかーい」とか「あまーい」という。むかし女のアナウンサーがそばを食って「やわらかい」といっているのを見たことがある。いま肉料理でも「あまーい」という。「やわらかい」「あまい」がうまい味覚のひとつだと思い込んでいるのか。
日本人の顎は退化しつつあるといわれて久しい。このまま「やわらかーい、あまーい」ではますます退化し虫歯だらけになる。友人で年配のモンゴル人が見事な歯並びをみせて「おれはこの年になっても全部親からもらった自分の歯だ。小さいときから羊の硬い筋なんか食っているからな」と自慢した。私は中国人からもオーストラリア人からも日本人の歯並びが悪いのはどうしてかと聞かれたことがある。テレビのせいだと答えた。

「してもらってもいいですか」
一般には「してもらってもいいですか」は敬語表現として使っているようだが、そうはならない。敬語を使うなら「していただけませんか」「していただきたいと存じます」ではなかろうか。もっとへりくだりたかったら、「恐れ入りますが」をつければいい。
これに関連して「頂戴する」がある。「お名前を頂戴してよろしいでしょうか」と言われてわからなかった話は、以前本欄で書いたことがあるが、友人は、テレビのドラマのなかで写真を撮るとき、「目線を頂戴します」と言ったのを聞いて驚いたという。そこまでへりくだるか、と思ったらしい。私は「目線」がいやだ。そのうえ「目線を頂戴する」ということばは、不快感以前に、日本語としてわからない。気味が悪い。

「よろしかったでしょうか」
食堂などで注文のラーメンを持ってきた人に、「〇〇ラーメンでよろしかったでしょうか」などといわれると、「注文したんだからよろしいもクソもない」と言いたくなるし、伸びきったラーメンのようでいやだ。もともと「よろしい」は許可である。
ただし友人は、これは注文の受け違いがなかったかを注文主に確認するために言っているのだから、そんなに変ではないという。ミスを糾弾しがちな昨今の世相が生んだ、いかにも今風のことばであるそうだ。――なるほど。

「させていただく」
これは誰もがいうようになった。だがこれが敬語表現といえるだろうか。言っている本人は謙譲の意をこめているようだが、必ずしもそうは受取れない。この言いかたは1960年代前半には東京にはなかった。私は農協の中央組織に勤めていたことがあるが、ある時関西方面からの電話を受けた同僚が不愉快な顔をしたことがある。
なんでも「では資料を送らせていただきます」と相手方がいったという。彼は「こちらが要求したわけではないのに『させていただく』も何もないもんだ」といった。

「関係性」
「関係」に「性」がついて悪いことはない。関係のありようを特に云々したいときはそれが自然である。しかし、この頃のように、猫も杓子も、なんでもかでも「関係性」を持ち出すようになると気味が悪い。「内容性」とかいうのもあった。

「対立軸」
対立点といって少しもさしつかえがないときでも「軸」を使うようになったのは、1990年代からだと思う。どうしてだろう?「軸」といったほうが、いろんな内容を込められるからかしらん。スマートだと思っているのかもしれない。

「のたまった」
「週刊金曜日」(2017・03・10)に、「赤ワイン片手に『(自衛隊の降下訓練を)天皇陛下バンザーイって言ってやろうかな』とのたまった稲田朋美防衛大臣」という見出しの記事があった。1月18日に予定されていた習志野演習場での自衛隊降下訓練に参加できないことを残念がって見せる稲田氏に、ある記者が「降下は怖くないのか」と問うたときの答とのことである。
ちょっと見たとき意味がわからなくてとまどったが、しばらくして「のたまった」は「のたまふ」の過去形のつもりだと気がついた。「の(宣)る」に敬意を表す「たまふ」がついて「のりたまふ」となり、「のたまふ」になった。元来は上の者が下の者に何かを言うのを表現するときの敬語である。
だが「のたまふ」を「のたまった」というだろうか。思うに、「……たまふ」は現代かなづかいでは、「……たもう」であろう。「のたまひたり」という過去形は、「のたもうた」となるはずで、「のたまった」にはならない。辞書見出語に「のたまう」(ノタモーと読む)と出ていたのをみて、それから「のたまった」になったのではないかと思う。
「のたまふ」は現代口語では敬語表現がどこかに飛んで、会話の現場にいない人をからかったり批判したりするとき使う。敬語表現を意図的に過剰にして、嘲笑の程度を上げる効果を狙ったものだ。
「のたまった」と書いたのは編集者である。編集にかかわりのある友人たちに電話で、「せっかく神憑り的右翼の稲田朋美氏の言動を批判したのに、この見出しではまずいのではないか」と確かめてみたら、複数の者が「べつに違和感はない」とか、「口語では『のたもうた』とはあまり言わないのじゃないか」などとのたもうた。

少なくなってよかったと思うことばもある。「わたし的には……」と「わたしってこういう人なのよ」である。自信過剰気味の女性に多いことばづかいであった。
ことばは変化するものとは承知している。わかっていながら今日もまたテレビを見ながら、イライラ、ムズムズするのである。
2017.03.20 fact と truth
事実と真実のちがい

松野町夫 (翻訳家)

fact(事実)と truth(真実)は似たような意味をもつが、まったく同じというわけではない。
日本語の事実と真実はどちらも「本当のこと」を表すが、「事実」は実際にあった本当のことを意味するのに対して、「真実」は現実には起きていなくても嘘偽りのない本当のことや、理論的・観念的に正しいこと(=真理)をも意味する。この意味で、「事実」は客観的だが、「真実」は判断を含むので主観的で人により異なる。

英語の fact と truth も似たような意味をもつがまったく同じというわけではない。fact は something that has really happened(現実に起きたこと)、truth は something that is true(本当のこと)を意味する。英語の場合、名詞には常に、数えられるか、数えられないかという問題がつきまとう。これは私たちが最も苦手とする難問だ。おおざっぱに言うと、fact は可算名詞 [C]で、truth は不可算名詞 [U] と考えてよい。普通の和英辞典には、「本当のこと」= the truth; a fact と記載されている。truth(真実)に定冠詞 the が付くのは、truth は全体をひとかたまり(=数えられない名詞)と見ていること、また、fact(事実)に不定冠詞 a が付くのは、fact はひとつ、ふたつ、みっつと数えられる名詞であることを示している。

ただし正確に言うと、fact [C, U] も truth [U, C] もいずれも可算・不可算両用の「二元性名詞」である。つまり、fact は本来 可算名詞 [C] だが、意味により、文脈により、あるいは慣用句として不可算 [U] となる場合がある。同様に、truth(真実)は本来 不可算名詞 [U] だが、可算 [C] となる場合がある。詳しくは以下の例文を参照してください。

fact [C, U] [fǽkt] ファクト(事実)

[C] something that has really happened 事実
I want hard facts.
確かな事実が知りたい。
I know this for a fact.
このことを事実として知っている。
Is that a fact?
(相手の言ったことに驚いて)本当なのか?
Is it a fact that you won first prize? 
あなたが一等賞をとったというのは事実ですか?
My failure is due to the fact that I was lazy.
私が失敗したのは怠けたせいです。
The book is full of interesting facts about plants.
その本は植物について興味深い事実が満載されている。
It is a scientific fact that the earth revolves around the sun.
地球が太陽の周囲を回るというのは科学的事実である。
The police were interested in finding out the facts of the accident.
警察はその事故の事実の発見(=事故原因の究明)に関心をいだいていた。

[U] something real, not fiction 事実
Fact is stranger than fiction.
事実は小説よりも奇なり。
The novel is based on fact.
その小説は事実に基づいている。
It’s important to distinguish fact from fiction.
事実とフィクションを区別することは重要だ。

in fact 実際に; それどころか
as a matter of fact 実際のところ

truth [U, C] [trúːθ] ツルース(真実)

[U] the actual facts about something 真実(しばしば the truth)
Truth will out.
真実は必ず明らかになる。
Truth will always prevail over lies.
真実は常に嘘にまさる。
Please tell me the truth.
本当のことを話してください。
She taught her children to tell the truth.
彼女は子供たちに真実を話すことを教えた。

[U] the state of being true 真実性
I doubt the truth of it.
それが本当かどうか疑わしい。
There is no truth in the rumors.
うわさに真実はない。

[C] an important fact or idea that is accepted as being true 真理・原理
An Inconvenient Truth
『不都合な真実』 2006年のアメリカ映画
Einstein discovered an important truth.
アインシュタインは重要な原理を発見した。
The experience taught me a few basic truths about human nature.
それを経験したことで、私は人間性の根本的真理をいくつか学んだ。

fact とtruth は類義語である。以下のウェブサイトは英単語の類義語のちがいに焦点をしぼり、それだけを専門にを解説しているので、興味のある方は参照してください。

DiffereceBetween.net
http://www.differencebetween.net/category/language/

fact とtruthについて、このサイトの説明を一部抜粋し、筆者の抄訳を付けて紹介する。

Difference Between Fact and Truth fact とtruth のちがい
http://www.differencebetween.net/miscellaneous/difference-between-fact-and-truth/

1. Facts are more objective when compared to the more subjective truths.
(fact は客観的、truth は主観的)
2. Facts are more permanent when compared to the more temporary truths.
 (fact は永続的、truth は一時的)
3. Facts exist in reality, whereas truths are usually the things that one believes to be true, or the things that are true in the current situation.
 (fact は実在することだが、truth は本当と信じられていることや、現状において本当のこと)
4. Facts can also answer the ‘where,’ ‘when’ and ‘how’ questions, whereas truths answer the ‘why’ question.
 (fact は「いつ」「どこで」「どのようにして」の質問に回答できるが、truth は「なぜ」に答える)

この説明でひとつだけ納得できないことがある。それは「fact は永続的、truth は一時的」という点である。私のなかでは、「fact は実在的なものであり、個体的・経験的なもの、たとえば、若気の過ちなどをも含むのでまさに一時的なものであり、truth は本当のこと、永遠の真理などを意味するので永続的なもの」と感じている。

事実と真実のちがいについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
2017.02.08 知覚動詞の構文
知覚動詞+目的語+補語(do/doing)、that節、 wh節

松野町夫 (翻訳家)

知覚動詞は「意志」の有無を基準にして、次のように状態動詞 [S] と動作動詞 [D] に分類できる。

■状態動詞 (stative verbs) → 通例進行形にしない
see, hear, smell, feel, notice (非意志的行為=偶然にまたは自然に知覚する)
■動作動詞 (dynamic verbs) → 進行形にできる
look at, watch,listen to (意志にもとづく動作=注意して見たり聞いたりする))

知覚は本来、感覚器官を通して対象を把握することなので、知覚動詞には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感動詞(see, hear, feel, taste, smell)をすべて含めてもよさそうなものだが、英文法ではふつう taste を知覚動詞に含めない。理由は以下の構文(SVOC)をとらないから。ただし smell は、原形不定詞を補語にとることはないが、現在分詞(doing)はとれるのでここでは知覚動詞として扱う。

1. 主語+知覚動詞+目的語+補語(原形不定詞)
「彼がバスに乗った」 + 「私はこれを見た」 = 「私は彼がバスに乗るのを見た」
He got on a bus. + I saw this. = I saw him get on a bus.
I (S), saw (V), him (O), get on a bus (C)

2. 主語+知覚動詞+目的語+補語(現在分詞)
「彼がバスを待っていた」 + 「私はこれを見た」 = 「私は彼がバスを待っているのを見た」
He was waiting for a bus. + I saw this. = I saw him waiting for a bus.
I (S), saw (V), him (O), waiting for a bus (C)

知覚動詞+目的語+原形不定詞(do)
補語が原形不定詞(do)の場合は、動作を始めから終わりまで見るという含みがある。したがって、補語は瞬時に完結する動作、たとえば、「乗る」「置く」「入る」「爆発する」「ウインクする」「ジャンプする」など、いわゆる瞬間動詞(get on, put, enter, explode, wink, jump)になる場合が多い。ちなみに、末尾の [S] は知覚動詞が状態動詞であることを表し、また [D] は動作動詞であることを表す。

I saw you put the key in your pocket. あなたが鍵をポケットに入れるのを(偶然に)見た。[S]
I saw him enter the building. 私は彼がその建物に入るのを見た。[S]
He was seen to enter the building about the time the crime was committed.
彼は犯行時刻の頃にその建物に入るのを目撃されていた。[S] *受身は to 不定詞となる。
We heard the bomb explode. 私たちは爆弾が爆発するのを聞いた。[S]
Did you feel the house shake? 家が揺れるのを感じましたか。[S]
I noticed John wink at Mary. ジョンがメリーにウインクするのに気づいた。[S]

Look at the dolphin jump. イルカがジャンプするのを(注意して)ごらん。[D]
She watched the children play. 彼女は子供たちが遊ぶのをじっと見ていた。[D]
I watched a man run across the yard and climb through an open window into the house.
男が庭を走って横切り、開いた窓をよじ登り、家の中に入っていくのを私は見た。[D]
She liked to listen to children talk. 彼女は子供たちが話すのを聞くのが好きだった。[D]

知覚動詞+目的語+現在分詞(doing)
補語が現在分詞の場合は、動作の途中の一部を示す。したがって、補語はある程度時間のかかる動作、たとえば、「待つ」「ジョギングする」「食べる」「踊る」など、いわゆる継続動詞(wait, jog, eat, dance)になる場合が多い。

We saw Nancy jogging. 私たちはナンシーがジョギングしているのを(偶然に)見た。[S]
I saw you eating in a restaurant. ぼくは君がレストランで食事しているのを見た。[S]
I saw her dancing with John. 私は彼女がジョンと踊っているのを見た。[S]
She was seen running away from the scene of the crime.
彼女は犯行現場から走り去るところを目撃されていた。[S]
We heard Tom playing his guitar. 私たちはトムがギターを弾いているのを偶然耳にした。[S]
I can feel something crawling up my leg. 何かが脚をはい上がっているのがわかる。[S]
I smell something burning. 何か焦げくさいにおいがする。[S]
I noticed him stealing money. 彼がお金を盗んでいるのに気づいた。[S]

He looked at the rain coming down. 彼は雨が降ってくるのを(注意して)眺めた。[D]
She watched the kids playing in the yard. 彼女は子供たちが庭で遊ぶのをじっと見ていた。[D]
I listened to the children talking. 私は子供たちが話すのをじっと聞いた。[D]

上記の2つの構文(SVOC)があまりにも有名なために、知覚動詞はこれ以外の構文、たとえば、that 節や wh節はとれないと勘違いしている人もいる。しかし、もちろんそんなことはない。

知覚動詞+that 節
知覚動詞の構文(SVOC)が対象との直接的接触による直観知、つまり実際に知覚したことを表すのに対して、知覚動詞+that 節は直観知ばかりでなく、知的な思考や推理・判断も表すことができる。とくに see, feel, smell, notice はこの傾向がある。ただし聴覚の hear, listen を除く。 hear+that 節は、話し手自身の判断でなく、人から聞いたことを述べるのに使用し、listen は that 節をとらない。

I saw Linda crying. → 構文(SVOC) = 直観知
リンダが泣いているのを(実際に)見た。
I could see (that) Linda had been crying. → that 節 = 推理・判断
リンダが泣いていたことがわかった。

I could see (that) she was tired. 彼女が疲れていることがわかった。[S]
I hear (that) he has been ill since last month. 彼は先月から病気だそうです。[S]
I was surprised to hear (that) he was married. 彼が結婚していると聞いて私は驚いた。[S]
I feel that some disaster is impending. 何か災難が迫っているような予感がする。[S]
I don't feel that it's a very good plan. それがあまりよい計画とは思わない。[S]
I can smell that this meat is rotten. この肉が腐っているのがにおいでわかる。[S]
I could smell that something was wrong. どこかおかしい気がした。[S]
I noticed that the door was open. ドアが開いているのに気づいた。[S]
I noticed that someone was following me. だれかが私を尾行していることに気がついた。[S]

Look that you don't spill coffee. コーヒーをこぼさないように注意しなさい。[D]
Watch (that) you don't slip. すべらないように注意しなさい。[D]
Watch you don’t get your bag stolen. バッグが盗まれないように注意しなさい。[D]

知覚動詞+wh 節
知覚動詞がwh 節を伴うとき、主節は否定文または疑問文の場合が多い。

I didn't see what happened. 何が起きたのかわからなかった。[S]
Did you see what happened? 何が起きたのか見ましたか。[S]
Did you see who started the confusion? その騒ぎはだれが始めたか見ましたか。[S]
Have you heard when they're coming back? 彼らがいつ戻ってくるか聞いていますか。[S]
We’d better hear what they have to say. 彼らの言い分を聞いたほうがよい。[S]
I can smell when it's going to rain. いつ雨が降りだすかにおいでわかります。[S]
Feel whether it is hot. それが熱いかどうかさわってみてごらん。[S]
I didn’t notice how glad she was. 彼女がどんなに喜んでいるのか気がつかなかった。[S]
I didn't notice whether she was there or not. 彼女がそこにいたかどうか気がつかなかった。[S]

2017.01.26 知覚動詞 その 2
知覚動詞は実際に「できた」ことを could で表現できる

松野町夫 (翻訳家)

知覚動詞は助動詞の canと相性がいい。感覚動詞(see, hear, feel, smell, taste)は特にそうだ。感覚動詞には can や could が頻繁に使われる。たとえば、

You can see Mt. Fuji from here. ここから富士山が見えます。
I could see Mt. Fuji from here yesterday. 昨日はここから富士山が見えました。
I could see she was upset. 彼女が狼狽しているのがわかった。

Can you hear me? No, I can't hear you. (電話で)聞こえますか? いいえ、聞こえません。
He could hear a dog barking. 犬がほえているのが聞こえた。
No one could hear what she said. 彼女が言ったことは誰にも聞こえなかった。

I can feel a stone in my shoe. 靴の中に石が入っているようだ。
She could not feel her legs. 彼女は両脚の感覚がなくなっていた。
He could feel her watching him. 彼は彼女が自分を見ているのを感じた。

You can smell cheese. チーズのにおいがするでしょう。
I can't smell anything. 何もにおわないよ。
I could smell alcohol on his breath. 彼の息はアルコールのにおいがした。

You can taste the garlic in this stew. このシチューはニンニクの味がします。
I can't taste anything with this cold. この風邪で、何の味もわかりません。
You could taste the fear in the room. あなたはその部屋で恐怖を味わった。

上記の例文で注目してほしいのは could(できた)である。とくに肯定文の could に注目してほしい。知覚動詞は、過去のある特定のときに実際に「できた」ことを could で表現できる。たとえば、
I could see Mt. Fuji from here yesterday. 昨日はここから富士山を見ることができた。
= I was able to see Mt. Fuji from here yesterday.

can と be able to
can や be able to は能力や可能性を表す。両者とも「できる」(~することができる)という意味。

彼女はフランス語を話すことができる(話せる)。
She can speak French.
= She is able to speak French.

しかし厳密に言うと、can と be able to は全く同じ意味ではない。一般に can は身に備わった能力を表し、be able to は一時的な能力を表す。感覚は身に備わった能力なので感覚動詞と can はとくに相性がいい。また、能力や可能性があるからといって、それを実行するとはかぎらない。 be able to はあることが実際にできるかできないかを問題にするが、can は気持ちのうえでできるかどうかを問題にする。いずれにしろ、現在形の can や be able to は日本語の「できる」と意味も用法もほぼ同じなので間違える人はまずいない。「できる」= can = be able to

しかし過去形のcould は、日本語の「できた」(~することができた)と意味も用法もかなり異なるので注意が必要だ。能力や可能性があったからといって、それを実行したとはかぎらない。日本語の「できた」は、能力や可能性があり、それを実行したことを意味し、 was [were] able to と同じ。 「できた」= was [were] able to

私たちは正午に出発できた。
We were able to leave at noon.(この意味ではWe could leave at noon. はダメ)

去年の夏、新しい友達を作ることができた。
I was able to make new friends last summer.(*I could make new friends ...はダメ)

肯定文の could は能力や可能性があること、または、あったことを述べているにすぎない。実行したかどうかはわからない。たとえば、

A: What time shall we start? 何時に出発しようか?
B: We could leave at noon. 正午に出発することもできるね。
(= We can leave at noon.)

この場合、could は過去形ではあるが、その意味は現在形の「できる」に近い。このように肯定文の could は日本語の「できた」とはかなり異なる。「できた」 ≠ could

しかし否定文の could not (= couldn’t) は能力や可能性がなかったわけだから、当然実行できなかったことになる。これは日本語の「できなかった」と同じ。 couldn’t = 「できなかった」。

We couldn't leave at noon. 正午に出発できなかった。 → 否定文
= We were not able to leave at noon.

では疑問文の could はどうだろうか?
Could you sleep well last night? ゆうべはよく眠れましたか?→ 疑問文
= Were you able to sleep well last night?
last night(ゆうべ)という語が過去を明示しているので、とくに問題はなさそうだ。

しかし、次の例文はどうだろうか?
Could you leave at noon? 正午に出発できましたか? → 疑問文
= Were you able to leave at noon?
Could you leave at noon? 正午に出発してくれませんか? → 依頼文
= Can you leave at noon?

この例文では、たまたま at noon が過去とも未来とも解釈できるので状況によっては「正午に出発できますか」とか「正午に出発してくれませんか」という依頼の意味に解釈されるおそれがある。誤解を避けるには、過去を明示するような語句、たとえば yesterday を末尾に追加するとか、could の代わりに were able to で表現したほうがいいと思う。

まとめ
could は can の過去形なので過去時制で使用できる。否定文や疑問文なら問題はない。しかし肯定文の could は仮定法で使うことも多く、とても紛らわしい。そこで「できた」と言いたいとき迷ったら、could ではなく、was [were] able to を使用するのが無難である。

肯定文の could が「できた」の意味で使用できる場合:

■感覚動詞と共に用いるとき
We could see the moon last night. ゆうべは月が出ていた(月を見ることができた)。
As soon as I walked into the room, I could smell gas.
部屋に入るやいなや、ガスくさいにおいを感じた(かぐことができた)。

■過去の事実・能力・可能性・傾向・許可などを表す場合
When he was young, he could run fast. 若い頃、彼は速く走ることができた。
She could be very rude at times. 彼女は時々とても無作法になることがあった。
We were totally free. We could do whatever we wanted.
私たちは完全に自由だった。やりたいことはなんでもできた。
The car cost more than I could afford, so I bought a cheaper model.
その車は私が工面できる金額を越えていたので、もっと安い型式を購入した。

2017.01.14 知覚動詞(perception verb) その 1
知覚における動作と状態の違いは「意志」の有無で判断する

松野町夫 (翻訳家)

人間は目や耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官を通して対象を知覚し脳で認識する。知覚とは、感覚器官を通して対象を把握すること。西周(1829-1897)が Joseph Haven の著 “Mental Philosophy” 邦訳『心理学』 を翻訳した際に perception の訳語として「知覚」という語を案出した。知覚 = perception。ちなみに perception は元来、「完全に(per)つかむ(cept)」を意味するラテン語。

知覚には五感で感知する身体的知覚(see, hear, smell, taste, feel)と脳で認識する精神的知覚(notice, understand, think, believe, know, remember)があるが、実際には両者は複雑にからみあって一体となって機能する。知覚動詞は「見える」「聞こえる」のように、五感で感知する身体的知覚を表す。感覚動詞(sensory verb)ともいう。以下の 8つの動詞はすべて知覚動詞:

視覚 → see,look at, watch
聴覚 → hear,listen to
触覚 → feel
嗅覚 → smell
総合 → notice(目や耳、鼻、舌、皮膚、その他の感覚を通して対象を知覚する)

知覚に関連する動詞は日本語にもある。「見る」「聞く」「感じる」「においがする」「気づく」など。これらの動詞は日本語では動作を表し、特に変わったところもなく、取り立てて言うほどのこともない。

しかし興味深いことに英米人の感覚では、知覚には動作を表すものもあれば、状態を表すものもあるという。知覚動詞における動作と状態の違いは、「意志」の有無で判断する。知覚動詞のうち、see(見える), hear(聞こえる), feel(感じる), smell(においがする), notice(気づく)は瞬時に感知する非意志的行為、すなわち状態動詞であるのに対して、look at, watch,listen to は意志にもとづく動作を表す動作動詞となる。

■状態動詞 (stative verbs) → 通例進行形にしない
see, hear, smell, feel, notice (非意志的行為)

■動作動詞 (dynamic verbs) → 進行形にできる
look at, watch,listen to (意志にもとづく動作)

いったい英米人は知覚に関する動作と状態をどのように区別しているのだろうか?
そこで、知覚動詞の代表格である see を通して、知覚における動作と状態の違いを具体的にみることにする。メリアム・ウェブスター英英辞典では see の原意を次のように定義している。

see = to notice or become aware of (someone or something) by using your eyes
筆者訳: see は「目で(人やものに)気づく」こと。

see の定義で使用されている動詞、notice や、動詞句 become aware of は両方とも「気づく」という動作を表す。状態ではない。「気づいている」という状態には、be aware of を使うのが普通だ。 become は動作動詞、beは状態動詞。 see は状態動詞なのに状態ではなく動作を表している!? 日本人の感覚では一見すると矛盾するような気がする。しかし「気づく」という動作は、よく考えてみると、外面的な動きではない。それは内面的な心の動き、いわば静的な動きであり、その実態は動作というよりも、限りなく状態に近い。英語ではこうした心の動きを表す動詞、たとえば、notice, understand, think, believe, know などは、すべて状態動詞とみなす。

see にはさまざまな意味がある。OALD7英英辞典は see の意味を18項目、メリアム・ウェブスター英英辞典は17項目、MED2英英辞典は11項目、LAAD2英英辞典はなんと50項目にそれぞれ分類している。ここでは、コンパクトなMED2英英辞典の11項目を紹介し、筆者の参考訳と状態か動作かを追記する。

1. notice with eyes 気づく、見る → 状態
 a. able to use your eyes (目が)見える → 状態
 b. watch something(映画・芝居・公演などを)見る、見物する → 状態
 c. look at something(確認するために)見る → 状態
2. meet or visit someone 会う、訪問する → 動作または状態
 a. meet by chance(偶然に)出会う → 状態(無意志)
 b. meet by arrangement(約束して)会う → 動作(進行形にできる)
 c. spend time with a friend 逢う、交際する → 動作(進行形にできる)
3. look up information 参照せよ → 動作(命令形のみ) 例: see above(上記参照)
4. understand something 理解する → 状態
5. consider particular way (ある見方で)みる → 状態
6. imagine someone/something 想像する → 状態
7. find something out (様子を)みる、考えてみる → 状態
8. experience something 経験する → 状態
9. happen somewhere ある時代・場所が事件・事態を目撃する → 状態
10. go with someone somewhere (面倒を)みる、付き添う → 状態
11. bet same amount 同額を賭ける → 状態

日本語の「見る」にもさまざまな意味がある。たとえば、みる(見る 視る 観る 診る 看る)。日本語大辞典は「見る」の意味を11項目、広辞苑は 5項目、岩波国語辞典は 6項目、旺文社全訳古語辞典は8項目に分類している。ちなみに、日本語大辞典の「見る」の意味を以下に列挙する。

みる【見る】 《語幹と語尾に分けられない》
1. 目で知覚する。see; look at; <用例>~と聞くとは大違い。
2. 観察する。observe; watch; <用例>~人が見たら。
3. 事態・情況を判断する。regard...as; judge; <用例>法律からみれば。
4. 読む。目を通して調べる。read; look over; <用例>新聞を~。
5. 見物する。鑑賞する。visit; see; <用例>映画を~。
6. 占う。read; <用例>運勢を~。
7. 仕事や人の世話など責任をもってする。care for; <用例>めんどうを~。
8. 見つもる。estimate; <用例>1日5マイルとみて。
9. 経験する。see; <用例>痛い目を~。
10. 物の質、人の意志や気持ちなどをためす。try; <用例>切れ味を~。
11. 物事がある状態になる。 <用例>夢の実現を~。

「見る」と seeについて、意味は共通する点が多い。しかし用法はかなり異なる。
日本語では、万物(映画・芝居・公演・パレード・テレビ番組・試合・新聞・雑誌・鳥・動物・草・木・花・物品・天・空・星・山・海・川など)を「見る」ことができる。日本語の「見る」は基本的に動作を表すので、たとえば、「今、映画を見ているところです」と、すべて「見る」という一語で一律に進行形で表現できる。

英語でも万物を “see” できる。You can see everything. 実際 see は動くもの、動かないもの、何にでも使える。ここまでは日本語の「見る」とほぼ同じ。しかし英語の see は基本的に状態を表すので通例進行形にできない。進行形にする場合は、動作動詞の look at, watch, read などを使う必要がある。たとえば、「今、映画を見ているところです」のつもりで、*I am seeing a movie now. はダメ。 I am watching a movie now. ならOK。

動かないものを見るときは look at、動くものをある程度の時間見るときは watch、新聞や雑誌を見る(読む)ときは read を使って、I am looking at flowers.; I am watching TV.; I am reading a newspaper. というように表現する。また、動くものであっても短い時間見るときには look at を使う。
He is looking at his watch. 彼は時計を見ています。*He is watching his watch. はダメ。

2016.12.22 動作動詞と状態動詞
put on (動作)と wear (状態)の違いを検討する

松野町夫 (翻訳家)

英語の動詞は動作動詞と状態動詞の2種類に分類できる。おもに動作を表す動詞を「動作動詞」と呼び、おもに状態を表す動詞を「状態動詞」と呼ぶ。動作動詞は進行形(be + ~ing)にすることができ、進行形にすると、その動作の継続・反復など一時的な状態を表すようになる。状態動詞は通常、進行形にしない。というか、もともと状態を表しているので進行形にする必要がない。

動作動詞と状態動詞の区別は日本語にはない。日本語には状態動詞という概念がない。だから私たちは、英語動詞における動作と状態の違いをなかなか理解できない。しかし両者を区別できないかぎり、和文英訳はできない。そこでここでは put on (動作動詞)と wear (状態動詞)を比較・検討し、動作と状態の違いを理解する手助けとしたい。ちなみに、動作動詞 (dynamic verbs) と状態動詞 (stative verbs) を動詞ごとに分類した英和辞書は少ないが、『ジーニアス英和大辞典』は各動詞の意味ごとに動作 [D] と状態 [S] を分類している。

put on と wear の違い

put on はその場で「身につける」という動作を表し、wear は「身につけている」という状態を表す場合と、「着用する(use)」という動作を表す場合の2通りがある。このことはメリアム・ウェブスター英英辞典の定義を見れば一目瞭然である。

put on = put something on your body. (何かを体につける → 身につける)
wear = use or have something on your body (着用する、または身につけている)

put on の定義で使われている put は、「置く」という動作を表す動詞で、状態を表すことはない。
しかし wear の定義で使われている2つの動詞のうち、have は「身につけている」という状態を表し、use は「使用する(=着用する)」という動作を表す。つまり、wear は「身につけている」という状態を表す場合と、「着用する(use)」という動作を表す場合の2通りがある。

put on = 「身につける」 → 動作

急いで!上着を着なさい。 → 動作
Hurry up! Put on your coat. (*Wear your coat. はダメ)

彼女は上着を着て外出した。 → 動作
She put on her coat and went out. (*She wore her coat and went out. はダメ)

彼は眼鏡をかけた。 → 動作
He put on glasses. (*He wore glasses. はダメ)

wear = 「身につけている(have)」 → 状態

彼は眼鏡をかけていた。 → 状態
He wore glasses. (*He was putting on glasses はダメ)
= He was wearing glasses.

いいセーターを着てますね。 → 状態
What a nice sweater you're wearing! (*you’re putting on. はダメ)

私は5年間同じスーツを着ている。 → 状態
I've worn the same suit for five years. (*I’ve put on ... はダメ)

彼女はジーンズとピンクのTシャツを着ていた。 → 状態
She was wearing jeans and a pink T-shirt. (*She was putting on ... はダメ)

一般の英和辞書にはたいてい、「身につける」「着る」「はく」「かぶる」などの動作には put on を用いる、と説明する。しかしこの説明は不完全で、「身につける」「着る」「はく」「かぶる」などの動作には、文脈により put on または wear のいずれかを用いる、とすべきだと私は思う。現行の説明では、たとえば次のような和文英訳には役に立たないどころか、かえって混乱を招く。「かぶる」「履く」「かける」「着る」「つける」という動作にいずれも wear が使われていることに留意してください。

wear = 「着用する(use)」の用例

屋外では帽子をかぶりなさい。 → 動作
Wear a cap outdoors. (*Put on a cap outdoors. はダメ)

私はふだん眼鏡はかけません。 → 動作
I don't wear glasses. (*I don’t put on glasses. はダメ)

何かを読むときは眼鏡をかけます。 → 動作
I wear glasses for reading. (`I put on glasses for reading. はダメ)

結婚式には何を着て行ったらいいかしら? → 動作
What should I wear to the wedding? (*What should I put on ... はダメ)

代表者は全員、バッジをつけなければなりません。 → 動作
All delegates must wear a badge. (*All delegates must put on a badge. はダメ)

葬式のとき、日本人は黒い喪服を着る。 → 動作
At funerals, Japanese people wear black. (*put on black clothes. はダメ)

しかし韓国では、故人の家族は白い喪服を着る。 → 動作
But in Korea the family of the deceased wear white. (*put on white clothes. はダメ)

このように、「かぶる」「履く」「かける」「着る」など「身につける」という動作を表す日本語の動詞は、英訳すると、文脈により put on または wear のいずれかになる。「身につける」 = put on or wear。
これは日本語の動詞からは put on と wear の違いを区別できないということを意味する。

それでは put on と wear の違いを見分ける決め手は何か?決め手はその動作にかかる時間だと私は考えている。 put on はほとんど時間がかからず瞬時に完結するが、wear はある程度の時間、持続する。翻訳の際、put on か wear かで判断に迷ったとき、私はその所要時間で判断する。たとえば、

A. 帽子をかぶりなさい。 Put on your cap. 
B. 屋外では帽子をかぶりなさい。 Wear a cap outdoors. (*Put on a cap outdoors. はダメ)

A と B両方とも帽子をかぶることにかわりはないが、B では「屋外では」 (outdoors)」という語(句)が付加されている。こうした付加語の有無により所要時間は異なる。単に、「帽子をかぶりなさい」は、その場で今すぐ帽子をかぶることを意味し、瞬時に完結するので put on、一方、「屋外では帽子をかぶりなさい」は、その場で今すぐ かぶるわけではなく、屋外では帽子を着用する(use)という動作を表し、ある程度の時間、持続するので wear となるという次第。ちなみに「結婚式では」や「葬式のとき」などは付加語。

put on はその場で「身につける」という動作を表すので動作動詞。一方、wear は「身につけている(have)」という状態を表す場合と、「着用する(use)」という動作を表す場合の2通りがあるが、おもに状態を表すとみて状態動詞と分類される場合が多い。状態動詞は通常、進行形や命令形にしないが、wear は進行形や命令形で頻繁に使用される。その場合、wear は「着用する(use)」という動作を表していると解釈すれば合点もいく。

2016.12.14 チャレンジ(challenge)
「チャレンジする」は challenge ではなく、try を使う

 
松野町夫 (翻訳家)

日本語では、むずかしい事柄に挑むことを「挑戦する」「チャレンジする」という。しかし当然のことながら、日本語の「挑戦する」「チャレンジする」と英語の “challenge” は意味は似ているが、用法はかなり異なる。「チャレンジする」は、和文英訳で日本人がまちがえやすい単語のひとつである。「チャレンジする」は「やってみる」に近いので、try (try to do) または attempt (attempt to do) を使う。

来年はマラソンにチャレンジしたい。 
*I want to challenge a marathon next year. はダメ。
I want to try a marathon next year. → OK
I want to try to run a marathon next year → OK

彼は富士山に挑戦した。 He tried to climb Mt. Fuji.
彼はヒマラヤに挑戦した。 He attempted the Himalayas.
今、俳句にチャレンジしています。 I am trying to learn haiku now.
彼女は東大にチャレンジした。 She tried to get into Tokyo University.
私たちは今、難問に挑戦しています。 We are attempting to solve a difficult problem.
囚人たちは脱獄に挑戦したが、失敗した。 The prisoners attempted an escape, but failed.

日本語の「挑戦する」「チャレンジする」の目的語はモノである場合が多い。これに対して、「挑戦する」という意味の challenge の目的語は基本的に人であり、モノではない。

1. challenge someone to something:
Can I challenge you? 勝負しないか?
Mike challenged the world champion. マイクは世界チャンピオンに挑戦した。
He challenged me to a game of chess. 彼は私にチェスを挑んだ。
She challenged him to a race and won. 彼女は彼に競走を挑み、勝利した。
Fred challenged his friends to a race around the block. フレッドは友達に街区を一回り競走しようと挑んだ。

2. challenge someone to do something:
They challenged me to fight. やつらは私にけんかをするかと挑んできた(けんかを売ってきた)。
He challenged me to run the Tokyo marathon. 彼は私に東京マラソンを走ろうと挑んできた。

構文2 の challenge は、「挑戦する」という意味から転じて、相手に当然のこととして何かをするよう「要求する」 “to demand” that someone do something” という意味にもなる。

The opposition leader challenged the prime minister to call an election. 
野党の党首は首相に選挙をしたらどうかと迫った(要求した)。

We challenged the company to prove that its system was safe. 
私たちはその会社にこのシステムが安全であることを証明するよう要求した。

Civil rights activists have challenged the company to employ more minorities. 
公民権運動家たちは、その会社に少数民族出身者をもっと雇用するよう要求している。

Hillary Clinton challenged the F.B.I. to “release all the information that it has” about the
inquiry into newly discovered emails
ヒラリー・クリントンは新たに発見されたメールの調査に関して、FBI に「その所持する情報をすべて公開する」よう要求した。(ニューヨークタイムズの2016年10月28日のニュース速報より)

2016.11.19 見出し語(entry word)
set という英単語は現代文明と密接に関連している

松野町夫 (翻訳家)


実務翻訳という仕事がら、私は40種類ほどの辞典類を常用する。すべて電子辞書(CD)で自分のコンピュータのハードディスクに格納して活用する。ある単語を調べるのに、それぞれの辞書を別々に引いていたのでは手間がかかるので、すべての辞書をひとまとめにして瞬時に一括検索できるソフトウェア、Logophile(ロゴファイル)を愛用している。

先日、この Logophile を使用して “put” 「置く」とその類義語をすべての辞書を対象にして、「完全一致」の条件で前方検索したところ、見出し語の件数に関して意外な結果が表示された。

put ...... 37 (見出し語数、以下同様)
set ....... 245
lay ......... 55
place ..... 49

おわかりのように、set の見出し語数だけが、異常な値を示している。他の単語は50個前後なのに、set は245個でほぼ5倍も多い。これには驚いた。どうしてなのかな?真っ先に頭に浮かんだのは、set という単語は現代文明と深く密接に関連し、多数の技術分野で見出し語として採用されているのではないか、ということであった。もしそうだとすれば、set は現代文明を理解するキーワードのひとつとなる。

set は、3種類の品詞(動詞・名詞・形容詞)に分類できる。品詞ごとに見出し語を立てれば、見出し語数は 3 になる。まとめてひとつにするか、品詞ごとにするかは辞書により異なる。

そこで手間はかかったが、 Logophile でそれぞれの辞書を個別に指定しながら、set を「完全一致」の条件で前方検索したところ、以下のような結果となった。

set の見出し語数:

研究社・新英和中辞典、ランダムハウス英語辞典、リーダーズ英和辞典、ジーニアス英和大辞典、経済・ビジネス用語辞典、世界大百科事典、コンピュータ用語辞典、英辞郎、OALD英英辞典
 …  1 each
COBUILD English Dictionary (名詞+動詞・形容詞で2つの見出し語)
…  2
研究社・新編英和活用大辞典、科学技術45万語対訳辞典、メリアム・ウェブスター英英辞典、LAAD英英辞典、マクミラン英語辞典
 …  3 each
ビジネス技術実用英語大辞典
 … 11
マグローヒル科学技術用語大辞典
… 190

見出し語数は、「マグローヒル科学技術用語大辞典」が190個と異常に高い。つまり、見出し語数の異常値は「マグローヒル科学技術用語大辞典」に起因することがわかった。この辞典は下記のように、set の複合語も含んでいる。set の完全一致は set のみであり、複合語を含めてはいけない。要するにこの辞典は、「完全一致」の検索機能に対応できていないのだ。少なくとも Logophile でこの辞典を使うかぎりにおいては。またこの辞典は、専門用語ごとに日本語の見出し語を立てる方針を採用しているので、これも見出し語数の増加の一因となる。

「マグローヒル科学技術用語大辞典」の見出し語の例:
(set を「完全一致」の条件で前方検索; 一部抜粋)

アクロナル集合 achronal set
【相対】 どの2点も時間的に分離していない時空の点の集合.

あさり set
【工学】 鋸本体の平面の外へ曲げられた鋸歯.これによって被加工物に広い切口を生ずる.

アングル切張り angle set
【鉱山】 1. 方づえに使用する木材. 2. 互いに角のところに設置される一連の装置の一つ.

入り set
【天文】 天体が沈むとき,西方実視地平線を横切ること.

硬化時間 time of set, set-up time, setting time
【材料】 新たに混合したコンクリートがかたくなる時間(約1時間の初期硬化),または最小の規定硬度に達するのに必要な時間.(最終硬化は約10時間)実際の硬化時間は使用するセメントの種類によって異なる.

硬化する set
【化学】 可塑性物質や液状物質が硬化または固化する.

集合 set
【数学】 あるものが集まりの中に属するかどうかが決定できる性質をもつ対象の集まり.

セット set
【地質】 基本的に整合している地層ないし斜交層理のグループ.他の堆積岩単元とは侵食面,非堆積面,または性状の急変面によって区別されている.

セット set
【航行】 針路の設定.

セット set
【通信】 ラジオまたはテレビジョン受信機.

セット set
【情報】 レコードの集合.

セット set
【アート】 印刷紙面上のインキを,完全ではないにしろ,固着あるいは乾燥させ,インキ汚れなしに印刷物を取り扱えるようにすること.

流れ set
【海洋】 海流の流れる方向.

以下は、「マグローヒル科学技術用語大辞典」で、“put” 「置く」とその類義語を「完全一致」の条件で前方検索したときの見出し語数を示す。

put ...... 1 (見出し語数、以下同様)
set ....... 190
lay ......... 12
place ..... 12

マグローヒル科学技術用語大辞典は、普通の語学辞典と異なり、専門用語に特化した辞典である。名詞の見出し語が圧倒的に多く、動詞や形容詞などの見出し語はほとんどない。ここでも set の見出し語数が190個と異常に高く、set という単語が現代文明と密接に関連していることを示唆している。
2016.10.25 プチ暗号の作り方
日本語を数字で表記する

松野町夫 (翻訳家)

プチ暗号とは、作成や解読がとても簡単な暗号をいう。簡単に解読されるのでは暗号の主旨に反するが、プチ暗号は秘密保持ではなく、パズルのような知的な遊びの一種。たとえば、Facebook など、ソーシャルネットワークを利用する同好会の会員同士の通信などに使用できる。会員は暗号文を簡単に作成・解読できるが、部外者にはわからないので会員の仲間意識が高まるという効用もある。日本語は仮名で表せるが、ここでは仮名の代わりに、10種類の数字 (0 - 9) と数種類の記号を使用したプチ暗号の作り方を紹介したい。

50音表の(あ、か、さ、た、な …)の各行には 1, 2, 3, 4, 5 ... というように数字を順番に割り当てる。母音(あ、い、う、え、お)には、あ列は無記号、い列はカレット(^)、う列はアポストロフィー(’)、え列は星印(*)、お列は抑音符号(`)をそれぞれ割り当てる。この形式のプチ暗号を便宜上、「マチオコード」 (Machio Code) と命名する。パソコンで入力する際には、数字や記号は半角とする。記号はすべてパソコンのキーボードから直接入力可能。ただし半濁音を示す(°)を除く。

五十音表とマチオコード
50hyoMC.jpg
【画像はクリックすると拡大します】

仮名46文字すべてに固有のコードを割り当てたので、仮名とコードは1対1の対応関係にある。これにより、とりあえずプチ暗号が完成した。早速、簡単な単語でためしてみよう。

例: 赤12, 朝13, 傘 23, 坂 32, 棚 45, 花 65, さかな 325, 浅間山 13787, 秋 12^

上記の五十音表には濁音・半濁音・拗音・促音・長音・外来音についての規定がない。しかし、こうした音声は日本語を正確に表記するのに必要なので、それぞれに記号を割り当てることにしよう。

濁音はダブル・クオーテーション(”)で示す。濁音記号は、別の記号の後では1スペースあける。
例: 外国 2”1^2`2’, 英語 1*1^2` “, 音楽 1`0’2”2’, 座布団 3”6’ “4`0’

半濁音(ぱぴぷぺぽ)は、温度や角度などの単位を表す「度」 degree (°)で示す。
例: パン 6°0’, パイブ6°1^6’°, ペンギン6*°0’2^ “0’, 担保 40’6`°

拗音(「や・ゆ・よ」を小さく添えるもの)は、以下のようにスラッシュ(/)で示す。
YoonMC.jpg
例: 客2/2’, 休暇 2/’1’2, 挙手 2/`3/’, 社長 3/4/`1’, 緑茶 9/`2’4/, 百科6/2’2

促音は、「しっかり」「いっきに」「コップ」のようにつまる音(「っ」)。これは縦棒(|)で示す。
例: しっかり 3^|29^, いっきに 1^|2^5^, コップ 2`|6’°, 言った 1^|4

長音はハイフン(-)で示す。
例: コーヒー 2`-6^-, ノート 5`-4`, おかあさん 1`2-30’, ヨーロッパ 8`-9`|6°

外来音(fa, fi, fe, fo)は、波線記号(チルダ、tilde, ~)で示す。
FafifeMC.jpg
例: ファイト6~1^4`, フィルム 6~^9’7’, フェンス 6~*0’3’, フォーク 6~`-2’

これで準備万端整った。使い勝手を検証するため、昔の流行歌の歌詞をマチオコードに変換する。

メランコリー
歌: 梓みちよ 作詞: 喜多条忠 作曲: 吉田拓郎

緑のインクで 7^4` “9^5` 1^0’2’4`
手紙を書けば 4`2”7^0` 22*6”
それはサヨナラの 3`9*6 38`595`
合図になると 11^3’ “5^ 59’4`
誰かが言ってた 4”9*22” 1^|4*4
女は愚かで かわいくて 1`0’56 1`9`24* 201^2’4*
恋に全てを 賭けられるのに 2`1^5^ 3’6* “4*0` 22*99*9’ 5`5^
秋だというのに 恋も出来ない 12^4”4` 1^1’5`5^ 2`1^7` 4* “2^51^
メランコリー メランコリー 7*90’2`9^- 7*90’2`9^-