2007.11.12  チェ・ゲバラの娘を招請へー小児科医、来年4月に来日か
岩垂 弘 (ジャーナリスト)


  キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラがボリビアで銃殺されてから40年。命日の10月9日には世界各地で追悼行事が行われたが、わが国では、ゲバラの娘、アレイダ・ゲバラさんを招く計画が進んでいる。
 いまのところ、アレイダさんも日本初訪問を快諾し、時期は来年4月の予定。招聘団体としては、アレイダさんに父、チェ・ゲバラについても語ってもらう計画だが、日本でも没後40年を経てもなお熱狂的なゲバラ・ファンが多いだけに、彼女の来日は話題を呼びそうだ。

  チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれ。大学で医学を学んだが、メキシコ亡命中のカストロ氏(現キューバ国家評議会議長)と出会い、カストロ氏とともにバチスタ政権下のキューバに潜入し、1959年にキューバ革命を成功させた。
  国立銀行総裁や工業大臣を務めるが、65年から、コンゴやボリビアで社会主義革命を目指したゲリラ戦を指導、67年10月8日にボリビアの山中で捕らえられ、翌9日、銃殺された。39歳だった。
  ゲバラは、革命が成功した年の59年7月に親善大使として来日し、12日間滞在した。その間、広島を訪問し、原爆資料館を見学している。



  ゲバラに詳しい人によると、ゲバラは革命前に結婚した女性がおり、その女性との間に一子をもうけた。革命後に別の女性と再婚し、一男二女が生まれた。アレイダさんはその長女で、1960年生まれ。父と同じく医師(小児科医)で、首都ハバナに住んでいる。ラテンアメリカやアフリカへたびたび出かけ、子どもたちへの医療活動を行っているという。

  アレイダさん招聘プロジェクトを進めているのは、NPO法人アテナ・ジャパン(代表・吉田沙由里さん)。吉田さんによると、招聘の狙いは、彼女にキューバの医療やキューバによる医療を通じた国際的人道支援活動について語ってもらうことにあるという。
 キューバにおける先進的な医療や、途上国への医師派遣などによる積極的な国際人道支援については日本でも関心が高まっているので、その実態をアレイダさんに紹介してもらう予定という。もちろん、父についても講演してもらうことにしている。
  吉田さんによると、日本滞在はいまのところ、来年4月17日から29日の予定。彼女は、この間、広島を訪問することを強く希望している。それは、父が広島を訪問しているからで、そのことから彼女もヒロシマに深い関心を抱くようになったという。

  カストロ議長も2003年に来日した折、広島を訪問し、原爆資料館を見学している。カストロ議長にとって広島訪問は長年の念願だったが、これは、広島の原爆被害に衝撃を受けたゲバラが帰国後、議長に「君も絶対に広島に行くべきだ」と伝えたからだとされている。

  アテナ・ジャパンは招聘プロジェクトへの協賛、後援を募っている。すでに駐日キューバ大使館の後援が決まった。問い合わせはアテナ・ジャパン(電話・FAX03−5420−0902)へ。

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