2007.12.04
こそばゆい話
管見中国(3)
先月末、東京港に中国から初の軍艦寄航が実現し、今月1日には、日本から6人、中国から8人の閣僚が集って、北京で第一回の日中ハイレベル経済対話が開かれるなど、このところ日中間に友好ムードが高まっているが、3日、中国共産党の機関紙『人民日報』のサイトに、われわれにすればいささかこそばゆい記事が登場した。
「三枚の写真がわれわれに日本の強さがどこにあるかを物語る」というのがその記事。添付した三枚がその写真で、日本の公徳心の高さを大いにほめてくれているのだ。
一枚目は道が混んでいるのに、歩行者は横断歩道内をきちんと歩いている。2枚目は駅のホームでやはり乗客がならんで次の電車を待っている。3枚目は乱痴気騒ぎに見えて、地面にはごみがないと、説明している。



田畑光永 (ジャーナリスト)
先月末、東京港に中国から初の軍艦寄航が実現し、今月1日には、日本から6人、中国から8人の閣僚が集って、北京で第一回の日中ハイレベル経済対話が開かれるなど、このところ日中間に友好ムードが高まっているが、3日、中国共産党の機関紙『人民日報』のサイトに、われわれにすればいささかこそばゆい記事が登場した。
「三枚の写真がわれわれに日本の強さがどこにあるかを物語る」というのがその記事。添付した三枚がその写真で、日本の公徳心の高さを大いにほめてくれているのだ。
一枚目は道が混んでいるのに、歩行者は横断歩道内をきちんと歩いている。2枚目は駅のホームでやはり乗客がならんで次の電車を待っている。3枚目は乱痴気騒ぎに見えて、地面にはごみがないと、説明している。



記事の要旨は・・・
「ここ数年、経済が急速に発展し、国際的地位も上がり、多くの国民は鼻高々といった風情で、間もなく大唐の盛時が再来し、諸国が朝貢にやってくるとさえ思っているようだ。
千年の恩怨を持つ日本に対しても、どうだと見返しているような気分を抱いている。しかし、本当に日本へ行ってみれば、われわれが喜ぶのはちょっと早いということが分かるはずだ。中国と日本の距離は十年、二十年で埋まるものではない。アヘン戦争以降の百五十年、われわれは本当に遅れてしまったのだ。
日本人というこの隣人には恨みも深いが、また尊敬すべきでもある。
日本人との差はどこにあるか、国民の素質、とくに公徳心である。孔子の故郷として、千年の礼儀の邦として、われわれは恥ずべきである。08年のオリンピックは間もなくだ。中国人はなにを改めなければならないのだろうか。
蛇足を加えれば、それは不可能ではない。韓国人もかつては素質が劣るとされ、国際的に評判はあまり芳しくはなく、『韓国の木偶の棒』などとも言われたものだ。しかし、20年前のソウルオリンピックで、韓国人はやってのけた。彼らは世界に、秩序があり、礼儀深く、清潔で、友好的な韓国を見せたのだ。『韓国の木偶の棒』のあだ名は世界から姿を消した。08年、みんなで努力しようではないか。自分から始めよう、小さなことか始めよう。われわれは中国を変え、世界を変えよう。」
三枚の写真でここまで言われてはこそばゆいが、中国人にからこういう声が出てきたことは近代化がいよいよ本物になってきたかと思わせるものがある。
「ここ数年、経済が急速に発展し、国際的地位も上がり、多くの国民は鼻高々といった風情で、間もなく大唐の盛時が再来し、諸国が朝貢にやってくるとさえ思っているようだ。
千年の恩怨を持つ日本に対しても、どうだと見返しているような気分を抱いている。しかし、本当に日本へ行ってみれば、われわれが喜ぶのはちょっと早いということが分かるはずだ。中国と日本の距離は十年、二十年で埋まるものではない。アヘン戦争以降の百五十年、われわれは本当に遅れてしまったのだ。
日本人というこの隣人には恨みも深いが、また尊敬すべきでもある。
日本人との差はどこにあるか、国民の素質、とくに公徳心である。孔子の故郷として、千年の礼儀の邦として、われわれは恥ずべきである。08年のオリンピックは間もなくだ。中国人はなにを改めなければならないのだろうか。
蛇足を加えれば、それは不可能ではない。韓国人もかつては素質が劣るとされ、国際的に評判はあまり芳しくはなく、『韓国の木偶の棒』などとも言われたものだ。しかし、20年前のソウルオリンピックで、韓国人はやってのけた。彼らは世界に、秩序があり、礼儀深く、清潔で、友好的な韓国を見せたのだ。『韓国の木偶の棒』のあだ名は世界から姿を消した。08年、みんなで努力しようではないか。自分から始めよう、小さなことか始めよう。われわれは中国を変え、世界を変えよう。」
三枚の写真でここまで言われてはこそばゆいが、中国人にからこういう声が出てきたことは近代化がいよいよ本物になってきたかと思わせるものがある。
Comment
駅や繁華街周辺の違法駐輪の写真で、日本人の公共道徳の喪失を報道することもできたのに…。でも、褒められて悪い気のする人はいない。ここは、ま、素直に喜んでおきましょう。ちょっと、こそばゆいですけど。(松野)
松野 (URL)
2007/12/04 Tue 09:58 [ Edit ]
| Home |




