2008.01.25 少数民族のかなりの言語に絶滅の危機
―中国で報告書出版―

 このブログ(1月19日)の阿部治平「民族語を話せない若者たち」で中国の少数民族の言語状況がリアルに紹介されたが、少数民族の言語の「かなりの部分」がすでに絶えたか、いま絶えようとしているという報告書が中国で出版された。中国共産党の機関紙『人民日報』系統のウェブサイト「人民網」が伝えた。
 出版されたのは、社会科学院民族学・人類学研究所編集の『中国の言語』。同書は、中国で通用している言語を語族・語系別に分類し分析した内容のものである。
 それによると、中国の言語は、漢チベット語系、アルタイ語系、南島語系、南アジア語系、インドヨーロッパ語系、混合語系の6つに分類され、インドヨーロッパ語系以外のそれぞれの語系には複数の種類の言語が含まれているという。その数は漢チベット語系が最多で76種の言語、アルタイ語系がそれに次いで21種などとされている。
 また、同書の刊行を記念して民族学・人類学研究所による座談会が開かれたが、そこではこうした約130種の言語の「大半」が絶滅したと報告されたという(「レコード・チャイナ」)。そうした言語としては、かつて清朝を樹立した満洲族の満洲語が「絶えようとする言語」の好例としてよく挙げられる。
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