2008.04.25 八ヶ岳山麓の四季 2
小口 隆三 

八ヶ岳山麓で春になったと実感できるのは4月半頃からです。次々に咲き出すさまざまな花に追いかけられているような落ち着かない気分になりながら、ようやくやってきた遅い春にどっぷりと浸かります。
富士見町に高森(たかもり)という古くからの地区があります。時代の流れを反映してご多分に漏れず集落の様相はじわじわと移り変わっていますが、まだ往時の山村の面影はあちこちに残っています。観音堂と呼ばれている小さな無人のお堂もその一つ、地元の人たちが共同で守り、手入れをしています。観音堂の庭には樹齢約250年の枝垂桜の老大樹があり、春には大きく広げた枝に精一杯に花を咲かせて訪れる人の感動を誘っています。最近はアマチュア・カメラマンの人気スポットになっていて、遠方から撮影に来るグループも時折見かけます。私は十年来毎春足を運んでいますが、花の色は年によって淡かったり濃かったり。今年はここ数年来では最も濃い色との印象を受けました。この観音堂から徒歩2・3分のところに作家井伏鱒二の別荘があります。
八ヶ岳山麓の四季 2

八ヶ岳山麓の四季 2

写真タイトル:「高森観音堂の枝垂桜」 (長野県富士見町で、2008年4月21日撮影)

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