2016.07.08 大学生の働きかけで、学内85か所に期日前投票所
テレビの選挙関連番組は激減

隅井孝雄 (ジャーナリスト 京都在住)

 活発な投票キャンペーンiVote
 世界で今若者の動きが目立っている。香港、雨傘運動、台湾、ひまわり運動、そしてアメリカはサンダース現象が起きた。スペインでは怒れる若者たちの政党「ポデモス」が勢力を伸ばしている。そして日本にもシールズが登場した。
 おりしも今回の選挙から18歳以上の若者も選挙権を行使できるようになった。18歳、19歳、20歳にとっては初選挙になる、その数およそ240万人、有権者が増える。
 わたしは6月下旬から、京都のコミュニティラジオ局「三条ラジオカフェ」で、高校生、大学生に出演してもらう番組「私は選挙に行きます」を10回にわたって放送した。
 20代前後の学生たちには、奨学金返済の負担、アルバイト先のブラック企業、最低賃金の引き上げなど経済問題が重くのしかかっている。また集団的自衛権、安保法制、憲法問題、など、戦争へ向かうとする日本の現状に対して危機意識が強い。戦場に駆り出されるのは彼らに他ならない。
 ラジオに出演してくれたすべての学生は今回の選挙で投票することの重要性を語ってくれた。京都で活発な動きを、以下に紹介しよう。
龍谷大では先生方と学生が京都市選挙管理委員会に働きかけた結果、7月7日、8日の二日間、深草キャンパス学友会館に期日前投票所が設置されることになった。京都でははじめとのことだ。龍大の周辺の住民も利用できる。また、住民票が京都以外の親元にある学生も、簡単な手続きで不在者投票ができるようになった。木津川市選管も市内の二つの高校に期日前投票所を開設した。全国では大阪、神戸、横浜など政令都市を含む大学85か所で期日前投票所が設置された(京都新聞6/11)。
 学生の間にはiVote関西という組織ができて活発に活動している。また彼らの手でインターネット上にSeiZee(しじー)というサイト「若者と政治をつなぐメディア」も生まれた。若者の無関心を打ち破ろうと毎日多くの選挙についての情報を掲載している。私の知る限り,龍谷大、京都産業大、立命館大、京大などの学生およそ300人が熱心に活動している。
ネット上には「若者よ、未来を創れ、主役は俺たちだ」というキャッチコピーが勢いよく踊る。頼もしい限りだ。前回の参院選での20代の投票率は32.58%にとどまったが、今回は大幅な上昇が期待される。この新しい動きは未来を拓くカギになるだろう。

2回しかなかった党首討論、テレビ積極報道欠く
ところで前回の2014年12月の衆議院選挙に比べて、新聞やテレビの情報量少ない。NHKが週末に政党討論をやるのは当然として、NHKニュース7で「注目の選挙区」を放送しているが、これはいわゆる〝情勢レポート〟にとどまり、争点を掘り下げてはいない。目立ったのは、テレビ朝日「報道ステーション、党首討論」(6/21公示前日)、TBS「ニュース23、党首討論」(6/24)、テレビ東京の「池上彰の選挙に行こうスペシャル」(7/3)の三番組だった。それ以外選挙に関連する番組はほとんど見かけない。
21日の報道ステーションの党首討論では、自民党安倍総裁は番組の最後で発言しようとする民進党岡田党首を、時間がないとさえぎり、発言を促した司会の富川悠太氏を非難する一幕があった。岡田氏は公示後にテレビ党首討論が一度もないのは異常だと、再度の開催を主張、他の野党党首も同調した。この結果かどうか、予定になかったTBSニュース23が6月24日に急遽党首討論を組み込んだ。
12年の衆院選5回、13年参院選4回、14年総選挙3回と公示以降のテレビの党首討論は年々減少している。また党首討論以外にも前回の総選挙では、ワイド報道番組が選挙をテーマにした特別番組を数多く組んだが、今回はほとんど扱わない。
原因の一つに挙げられるのは、前回選挙にあたって、自由民主党がテレビ東京キー局に対し以下のような要望書を送り付けたことである(14年11月20日)。
「出演者の回数時間に公平を期してほしい、ゲストの選定も公平中立に、街頭インタビュー、資料映像も偏らぬよう、反安保、反自民など特定のテーマへの偏りを行わぬよう」。 
また高市早苗総務相が「公平を欠く番組を放送すれば免許廃止も」(2/8)と発言している。キー局が〝面倒を起こすことを嫌って〟自粛しているとすれば大いに問題だ。

Comment
テレビ番組、どうして参議院選挙報道を極力避けるのでしょうか?
朝から昼までテレビを確認してみたら、たぶん、数十秒も報道していない。番組の政治ニュースは小池百合子一色で
はっきりいってどうでもよい
彼女の格好、語り方に至るまでしつこいほどダベり続けていた。それもきちんと参議院選挙もありますからねと、さも逃げ(言い訳)を打つかの
ようなコメントをさらりと言いながら、これまた参議院選挙の『後』に本格化すると解説しておいてあと数日もない参議院選挙報道はスルーしっぱなしで小池劇場などと楽しんでいた。
こんなことで若者に政治を身近に感じて欲しいだの、大切な参政権を無駄にしてはダメ
、投票に行こうと言っても理解してもらえますかね?
テレビが、テレビ報道番組が
死んだときと振り返さられる時になるのでは?

一度目は『察しろ』という恫喝。
→失敗を反省して、籾井や百田、旧かなづかいの極右ばあさんなどの、安倍晋三のお友だちをNHKに送り込む。
二度目は高市早苗に『不公平な報道は許さない』と宣言させる。
→認可制を逆手にとって放送免許を剥奪するといやがらせ発言。トラブルをしょいこみたくない会社に揺さぶりをかける。
☆田英夫ハノイの微笑事件などの愚劣をなんら反省しない
テレビ局、見透かしているからできた発言。
→さらに安倍晋三をこよなく愛する組織を用いて、これまた自民党びいきな読売と産経
のみで、岸井キャスターを辞めさせろと圧力広告を出させる。
そして三度目
舛添騒動で視聴率が稼げると味をしめたテレビ局はこぞって小池百合子を次の飯のタネにして、ひたすら彼女のことを流し続けている。
刺客の実績を買っている。郵政選挙の小泉劇場への反省は
ここでもデタラメだったことがさらされた。また、ところどころで劇場型政治はいけないなどと言い訳をコメントするというのは、橋下報道とま
るで瓜二つ。軽い批判を加味して公平性を装うが、結局は
垂れ流しというパターン。
所謂クレーム対策、アリバイ作りなのだ。

怖い。気持ち悪い。
新聞報道の通りに自民党が圧勝であっても、とにかく現状なり、参議院選挙の争点なりをできる限り報道すること、
これぞマスコミの責務。
おかしくないか?

小池劇場の奥にあるもの

なぜ、参議院選挙後に本格化する都知事選挙にここまで執着する必要性があるのか?
緊急性はあるのか?
現在進行中の国政選挙をなぜ避けるのか?
自民党圧勝という予測にブレがないから商品価値がないのでいうのが理由ならば、それはもうマスコミと語る権利は許されない。小池百合子や石原伸晃の言い争いが、日本の政治の重大な何かなのか?
しかも、お互いにマスコミに対しては参議院選挙『後に』
話を纏める、今の参議院選挙が優先なのでと断りまで入れているのに。

自民党にとって参議院選挙は
もう一切波風を立ててほしくないことなのだ。この流れなら自動的に圧勝なのだから。
また、小池と争うと分裂して
いる悪い印象を与えてしまうとか述べるが、これも郵政選挙を思い出せばデタラメなごまかしだと気づけるものだ。
むしろ、あの小泉劇場の時よりも分裂へのダメージコントロールに気を付けていることが(特に小池百合子の発言に
)透けて見えてしまう。
都民に選択肢は自民党のあの二人しかあり得ないと徹底的に刷り込む手法は、刺客と戦う抵抗勢力という実はどちらも自民党というふざけた対立図なのに。私の主観でも何でもなく、実際、殆どの生き残り抵抗勢力は自民党に復党しているわけで。
小池百合子が冒頭解散などと
政治の玄人のくせに分かりきったできないことをフリップにして出したのも、単なるB
層への洗脳作戦だけな話ではない。橋下などの手口に近いものがある。できもしない過激なことを示して相手に圧力をかけ、バトルの後に妥協させる。首長が不信任を突き付けられぬ限り、議会解散なんてできないのは、舛添劇場で
学ばされた都民も多かったことだろう。そんな初歩的なミスを小池百合子がやらかすとは思えない。安倍晋三よりは知能も上だろうから。あえて
無理難題にチャレンジすることをアピールし、できないことを言うなよとマスコミに批判された時に、はい待っていましたと反撃すればよい。
実際、歯切れが悪かったなどとマスコミに批判もされたが
、そこで歯切れが悪かったことを逆手とって『だからおかしな都議会をやっつけるように、地方議会のシステムを改革しようよ!』と切り返すと
、今度はできる、できないよりも、厳しくもおかしな仕組みに挑戦する改革の人!と言われるようになるという狙いすらあるのだろう。
相手は、あの都議会である。
悪い奴らがシステムに守られていると、都民の感情を煽り立てる環境はある。
愚かな都民はもう、これだけ繰り返し繰り返し小池劇場を
見せつけられると選択肢は小池が自民党が出した誰かかくらいしか認識できなくなって
しまったろう。よほどのサプライズ候補者がマスコミを喜ばせる条件つきで登場しない限り、この流れで決まりだ。
そしてそんな東京オンリーなことに全国中継されまくりで
付き合わされた全国のお茶の間も似たようなものだろう。
どうして東京都民だけ愚かと
分けられようか?愚かななのは減税で(高所得者にしかありがたさがない、目先の些細な減税にすぎないのに)水かぶりのバカ自転車市長について踊っていた名古屋の奴らも
未だにヤッパ好きやねんと橋下を英雄扱いして喜ぶ大阪の奴らも同様である。そして大阪から発信されるエゲツナイ大衆扇動番組で政治に親しみを抱いているバカども、まさに視聴者さまたちである。
だからこそ、せめて国政選挙の時くらいは真面目に報道して、人々の気持ちを少しは覚まさせてそれでもやっぱり自民党なり、いや野党候補者だと考えさせねばならないのに
、儲かれば何でもよいと開き直るテレビ局。
これは現実逃避の極みである。政府が怖いから、ゴタゴタに巻き込まれたくないから
という点があるから言い訳を
しているのである。
そんなことで、それでなくても政治経済などの教育をまともに受けてもない若者が投票する訳がない。低投票率を嘆くのはテレビメディアの欺瞞である。
最後に野党共闘候補者が自民党に対して有利に戦っている
ところを記してみる。
沖縄
→苛烈な基地問題で苦しんでいるところ。現在進行中でレイプ殺人やひき逃げまがいの
犯罪に絡まれている。なぜここで泡沫政党である社民党の
照屋さんがずっと小選挙区で圧勝するのか?こんな悲惨な伝統があるからだ。
山形、宮城、岩手、青森
→TPPなどでも特にひどい目にあわされそうな農業県。岩手県が小沢一郎の支配下と差し引いても、じり貧小沢相手に
天下の自民党や創価の組織票が苦戦とは。
福島
→言わずと知れた原発事故の県。やはり沖縄同様、目を背けらない苛烈な現実があるからこそ、野党共闘候補者が接戦を演じられる。
他にも少しはあるのだろうが
やはり人間というものは、眼前に逃げられない問題でもない限り、何となく、漫然となるものなのだ。
公明党などは信者を洗脳するためにか、憲法は争点にならないとスルーしているが、学習能力のある人ならば、参議院選挙後に自民党が何をいじり始めるか簡単に推測できると思う。最も避けて避けて避けまくりなこと。政権公約の
最も隅に追いやっていることと、安倍晋三の宿願とはビンゴな関係にある。先に既成事実をこしらえて自衛隊と米軍などで対テロ作戦で活躍させる工夫もするだろう。ハプニングで自衛隊に怪我人でもでたら最後、マスコミを動員して日本はひとつなどとプロパガンダを展開し、批判的なメディアが少しでも異議を唱えたら大衆扇動するかもしれない。少なくとも、テレビメディアで安倍晋三たちに異議を堂々と唱えられる保証なぞ、こんな小池劇場ごっこなどを見せられるとあるなんて言えない。
政治報道のおおもとの潮目が変わったのが、この小池劇場
報道なのやもしれぬ。
 
旅マン (URL) 2016/07/08 Fri 03:37 [ Edit ]
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