2016.11.08  誰も信用しない大統領
          韓国通信NO510

小原 紘(個人新聞「韓国通信」発行人)

11月4日の朴槿恵大統領の二回目の謝罪会見にも拘わらず国民の怒りは収まらない。支持率は5%、与党セヌリ党の支持率は18%まで低落、政権は既に崩壊したのも同然と新聞各紙は報じている。
自ら「情けない」と発言した姿は痛々しいほどだ。彼女を支持してきた地域基盤(慶尚北道・大邱)も今や支持率10%、与党セヌリ党の支持率も18%に急落(韓国ギャラップ社発表)。これは崔順実(チェ・スンシル)ゲート疑惑をきっかけに、これまで大統領が進めてきた内政・外交のすべてが否定されたにも等しい。

検察の捜査を受け入れ、世論の沈静化を狙ったが、世論は逆に弥縫策として納得せず、「罷免」「弾劾」の声は高まる一方だ。今週末5日には退陣を求める大抗議集会がソウルを中心に各地で開かれ、ソウルだけでも20万人が参加した。側近の「拘束」「逮捕」が続き、新首相の就任などは問題外で政府としては、もはや打つ手がない状況だ。

まったく「情けない」状況だが、問題の本質は、「憲法を蹂躙した大統領」は辞めるべきという韓国国民の確固とした意思が背景にある。「国の主人公は私たちだ」「主権は国民にある」韓国憲法第一条が光り輝く。
ソウルの中心街で開かれる「ローソクデモ」では、「大統領罷免」と「私たちがこの国の主人公」という声が響き渡ったはずだ。韓国の歴史を改ざんする動き、北朝鮮の脅威を理由にした政府批判の封じ込め、アメリカ追随の外交、強者優先の経済政策、日本政府におもねる慰安婦問題の政治決着などが音を出して崩れ去ろうとしている。緊張して見守りたい。
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