2017.01.01  2017年の年頭にあたって
    リベラル21編集委員会

2017年の年頭にあたり、新しい年が読者各位に有意義なものとなりますようお祈りするとともに、引き続き本ブログをご愛読くださるようお願い申し上げます。
 2017年という年を迎えることは、われわれにとっていささかの感慨なしとしません。と言いますのは、本ブログが誕生したのが2007年の春でしたから、今年は「リベラル21」10周年を迎えるからです。
 振り返ってみますと、前年2006年9月、小泉純一郎内閣の後を受けて発足した安倍晋三内閣は「美しい国、日本」、「戦後レジームからの脱却」をスローガンに掲げ、2007年の年明けを挟んで、年末には教育基本法の改正、年明けには防衛庁の防衛省への昇格を実現するなど、急ピッチでこの国の政治を右旋回させました。
 「そんなことは許すまじ、小さな声でも上げねばならぬ」と10人ほどの仲間が集まって立ち上げたのが、この「リベラル21」でした。それから現在まで、延べ150万人もがわれわれの言うことに耳を傾けて下さったのは大きな励ましであり、それあればこそ絶やすことなく声を上げ続けてこられたと思っています。
 話を再び発足当初に戻しますと、第1次安倍内閣はさまざまな失態や首相本人の健康問題などで07年8月、1年ももたずに自壊しました。その後、自民党は福田康夫、麻生太郎を繰り出して、内閣をつくらせましたが、いずれも1年ほどでつぶれました。
 そして忘れもしない09年8月30日の第45回衆議院選挙。自民党が惨敗し、野党の民主党が第1党となって、政権交代が実現しました。この時は多くの人々と一緒にわれわれも喜びの声を上げました。しかし、何ということでしょう。衆望を担って誕生した民主党政権は、さまざまな事情はあったにせよ、結局、小沢一郎をめぐる内紛に明け暮れ、首相交代劇を2回演じただけで、12年暮れの衆院選でぼろ負けし、政権の座から滑り落ちてしまいました。
 そこで登場したのが、なんと再び安倍晋三でした。しかも今回は前回のもろさを吹っ切って、ばかにしぶとくなりました。秘密保護法を制定し、安保法制に手を入れて自衛隊を戦争のできる軍隊にしました。次はいよいよ自分の手で憲法改訂、という野心を隠そうともしていません。
 これでは10年続けたからといって、ここでリベラルの火を消すわけにはいきません。安倍晋三はすでに自民党に党則を改正させて、任期を最長2021年まで延ばせるようにし、あと5年も居座る気でいます。
 しかも、昨今は世界中の雲行きにただならぬものがあります。アメリカにはトランプという型破りの大統領が誕生して、自国第1主義を鼓吹し、ヨーロッパは中東からの難民とテロの恐怖の前に統合の理想は今や気息奄々といったところです。
 アジアでも中國の習近平体制がますます専制強権を強めています。あたかも中華人民共和国という外皮がぼろぼろと剥がれて、中から伝統的な封建専制王朝が姿を現したかのごときです。朝鮮半島では南北2つの政権がいずれもどこに向かうのか判然としません。
 これらの動きは総じてわれわれのリベラルへの志向とは相いれません。ここで黙ってしまうと、とんでもないところへもっていかれないとも限りません。
 ということで、10周年を迎える今年を第2のスタートとして、微力であることは百も承知の上で、すくなくとも安倍晋三が首相でいる間はリベラルの火は消さない覚悟で進みたいと決意しています。
 以上、われわれの意のあるところをお伝えして、読者諸賢への新年のご挨拶といたします。                         2017年元旦
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