2017.03.24  米予算案概要発表で、トランプの支持率さらに低下
          ―支持37%、不支持58%は最悪記録―

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)

 国際的に最も信頼されているギャラップの世論調査(3月18日)によると、トランプ米大統領が16日に初の予算案概要を発表後、就任以来、下落傾向だったトランプ政権の支持率は、さらに大きく下落、支持37%、不支持は58%になった。就任後2か月の大統領としては、おそらく史上最低の支持率だ。
米予算案概要発表で、トランプの支持率さらに低下

        上昇している線が不支持率         下降している線が支持率

 この予算案概要を、トランプ政権は「米国第一予算」と呼び、各省予算は対前年度比で国防総省10.0%増、国土安全保障省6.8%増、退役軍人省5.9%増。その一方で、貧困対策、環境保護、対外援助などを大幅カットし、環境保護局31.4%減、国務省など28.7%減、労働省20.7%減、保健福祉省16.2%減、エネルギー省5.6%減、航空宇宙局(NASA)0.8%減とする方針だ。
 米国の進歩的なニュース通信社Common Dreamsは3月20日、次のように伝えているー
ドナルド・トランプ、アメリカは本当にあなたが好きでないことを、世論調査が示しています(Poll Shows America Really Does Not Like You, Donald Trump )

米予算案概要発表で、トランプの支持率さらに低下

 ニカ ナイト記者
 “残酷”予算の発表後、トランプ・ケア、根拠のない盗聴疑惑などで低下した大統領の支持率は、かってない低率へと落下した。ギャラップが発表した最新のトランプ大統領支持率は、大統領にとって、さらによくない数字だった。
回答者の37%しか就任以来の大統領の行動を承認しなかった。58%が不承認だった。先月の世論調査では支持率42%で、その時点でも記録的な低支持率だったが、今回はさらに低下した。(注:トランプ・ケアとは、オバマ前政権が実施した社会保障制度の加入者の保証が、トランプ政権下に失われる恐れがあること)
 急激なトランプ支持率の低下は、多くの分野でトランプへ非難が浴びせられている中で、明らかになった。トランプに投票した有権者を含め、多くの国民は、貧しい人々への食事や乗り物代補助など公共サービスの大幅カットの一方で、軍事予算を6百億ドルも増額する“道徳的に低劣な”予算案に、落胆し、反対している。ホワイトハウスには、オバマケアの変更案に対する各方面からの非難が集中している。
 また、イスラム教徒の入国禁止を目的とした、大統領の2回目の試みは、一カ所ではなく2カ所の裁判所で敗北している。さらにトランプは、オバマ前大統領が彼の電話を盗聴したと非難しながら、その証拠を全く示すことができないでいる。
(後略)


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