2019.11.12 一週間の物語
韓国通信NO620

小原 紘(個人新聞「韓国通信」発行人)

 瞬く間の一週間だった。好きなことができるのは健康であることにくわえて、妻に家事の負担を押し付けているからだ。大いに反省と感謝をしなければならない。
 記憶を頼りにこの一週間を振り返った。

10月29日
 東京葛飾の関谷興仁邸に出来上がった陶板作品を取りに伺った。完成した作品は韓国の金敏基の詩『朝露』の原詩と、それを翻訳した日本語版である。韓国の民主化闘争のなかでヤン・ヒウンが歌った『朝露』は私には記念碑的な詩歌だ。それを陶板に彫ってみたいという長年の夢がかなった。<写真下>
韓国通信620写真(1)

 「夜もすがら 葉に結ばれた 真珠より 美しい 朝露のように」から始まる詩は、多くの韓国人が共有する軍事独裁と闘った記憶であり、現在も彼らの心の中に生き続けている。

30日と31日 
 11月17日の我孫子市議選を前に立候補予定者たちが一斉にビラ配布を始めた。応援したい何人かの候補者に手伝いを申し出たら、早速一人の候補者が2500枚のチラシを持ってやってきた。私が苦労しているのを見かねた妻が手伝ってくれ、2日間で配布した。「地域から国を変える」私の将来構想、挑戦の一環である。

 3日、スポーツクラブで「コアバランス」「骨盤エクササイズ」と「ズンバ」に参加。
 最近、体のバランスがよくないので腹筋と股関節を鍛えている。「ズンバ」はラテンのリズムに合わせる激しい踊りだが、インストラクターにうっとり、声も出すのでストレス発散にもなる。

11月2日  
 毎週土曜に外国人に日本語を教えるボランティアを始めてから10年になる。先週は教材に「我孫子を知ろう」、今回は「コスタリカを知ろう」をテーマに。「コスタリカ」はスペイン語で「豊かな海岸」という説明、カリブ海に浮かぶ「楽園」、軍隊を持たず教育に力を注ぐ小国について勉強。「世界の軍事費が貧困を無くすために使われたらどんなに素晴らしいか」などと生徒たちと話し合った。普通の教科書ではできない手作り授業に目下夢中である。

11月3日
 文化の日。73年前に新憲法が公布された日。もとをたどれば「天長節」-明治天皇の誕生日。
最近11月3日を「明治の日」と変えて天長節を復活させる動きがある。時代錯誤と笑ってはいられない。美しい国ニッポンを目指す安倍自民党は、もはや「何でもあり」、歯止めがきかない。
 3日は恒例の全国統一行動日、駅前で「アベヤメロ」のステッカーを掲げた。この日は気合いを入れて1時間半のスタンディング。ステッカーは他に「東海第二原発廃炉」「選挙で社会を変えよう」と三種類を用意した。
 午後から手賀沼周辺で開かれていた野鳥の会等が主催する「バードフェスティバル」にでかけた。日本中、外国からの参加者も多い日本最大級の「鳥のフェスティバル」会場を3時間ほど散策した。<写真/会場風景>子ども連れの参加者が多かった。
韓国通信620写真(2)

11月4日 
 ハローワーク勤務時代の旧友3人と船橋で「パークゴルフ」を楽しむ。子どもから年寄りまで楽しめるゴルフ「もどき」のスポーツ。1日のプレイ代は1100円。プレイをしながら、同年代男性3人が話すことは健康と家族の話題にくわえ「あきれた政治」の話などなど。青空の下、林の中にこだまするボールの快音に癒された。5時間で1万歩にも満足。

11月5日
  『週刊金曜日』の「関電の原発マネー不正還流を告発する会」の記事を読み、早速入会手続きをした。大阪地検に関電役員の収賄、特別背任罪を問う告発人の一人になった。
 インチキ「第三者委員会」の調査、検察の捜査を待つまでもなく、市民の力で関電のみならず、原発ムラの暗闇を糺すことを期待したい。http://kandenakan.html.xdomain.jp/ホーム・ページから趣旨説明と申し込み用紙が出てくる。
 入会には①申込書②委任状③入会金500円(1口)が必要だが、真相究明を市民たちの力で成功させたい。あなたも是非告発人に ! 関電利用者以外の人も参加できる。

<無責任時代の本格到来>
 かつて植木等が歌った「無責任一代男」。「イルイル、そんな奴」と笑いこけた時代もあったが、今では、ビンボーと病気、老後の生活不安は「自己責任」と突き放され、政治家、官僚、大企業の社長たちの笑えないほどの無責任ぶりに言葉を失う時代となった。
 去る9月19日、東電刑事訴訟で東京電力元経営陣全員に無罪判決が下された。あれだけの事故が起きても誰も責任をとらない無責任体制に司法がお墨付きを与えた。判決は裁判官が職務を放棄した「結論ありき」の裁判だった。
 かつて原発を差し止めた二人の裁判官が今回の地裁判決について語った。以下、『週刊金曜日1254号』から抜粋。
 井戸謙一元金沢地裁裁判長は、この判決は、「原発は安全ではない、と宣言したことに等しく、今後事故が起きても責任を問えない不可解な判決。これで安全確保に力を注ぐべき経営者のモラルハザードが加速されるだろう。関電の裏金事件を見ても電力業界のモラル低下は深刻」と述べる。
 また樋口英明元福井地裁裁判長も、「文科省の地震調査研究推進本部が『10メートルを超える津波の到来の可能性が今後30年の間に20%に及ぶ』とした長期評価を無視した東電経営者の安全性に対する無自覚、無関心さは『故意に近い過失』だ。経営者の責任は免れないと」東京地裁判決を厳しく批判した。
 日本は果たして法治国家といえるのか。司法まで権力者に忖度して東電の経営者を守り、政府の原発推進策に寄り添った。ハロウィンで大騒ぎする日本の若者にくらべ、命がけで権力と闘う香港の学生たち。パークゴルフ場での三人のオジサンたちの話は尽きない。
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