2020.04.16 感染者は増え続ける
韓国通信NO634

小原 紘 (個人新聞「韓国通信」発行人)

日本の感染者5千人超 死者119人(4月9日現在) 
世界の感染者156万人 死者9万3千人 (4月10日 AFP集計)


7日、安倍首相が「緊急事態」を宣言。とたんに歩く人は激減、マスク姿の街の光景は異様だ。
「ハーメルンの笛吹き男」を思いだす。13世紀のドイツ、ハーメルンで起きた実話。男の笛の音につられて、町中の子どもたちが帰って来なかったという怖い話。<左下写真/残存する最古の「笛吹き男」ステンドグラス絵>
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私たちはこれから何処へ行くのか。ハーメルンの子どもたちのように笛吹き男について行くのか。
正体不明の感染病に私たちは無力だ。イタリア、フランス、スペイン、アメリカだけで死者は既に6万人を越えた。聞こえるのは不安の声ばかり。人間はいずれ死ぬと言ってしまえば話が先に進まないが、気になって日本人の死因について調べてみた。厚労省の人口動態統計月報年計(概数)の概況から。

<2018年に死んだ人たち>
まず、出生が約92万人対して死者は136万人差し引き44万人の人口の減少がわかる。
死亡者の死因で一番多いのが癌で、37.4万人、全体の27.4%。次いで心疾患が20.8万人15.3%、老衰10.9万人8%、脳血管疾患10.8万人7.9%、肺炎9.4万人6.9%、不慮の事故4.1万人3%、誤嚥性肺炎3.8万人2.8%、腎不全2.6万人1.9%、血管性等の認知症2万人1.5%、自殺2万人1.5%と続く。(%は死者の中に占める割合)
これまでインフルエンザによる死亡者は、毎年1万人(世界では25万人から50万人)と推定されている。コロナ感染者の死亡率が感染者の2~3%とすると、仮に感染者が百万人なら2~3万人が肺炎死亡者に上乗せされ、肺炎による死亡者は11万~12万人程度で心疾患の死者に次ぐという計算になる。インフルエンザは伝染するので怖れられるが死の原因としては癌の足元にも及ばない。コロナに怯えて右往左往することはない。百万人が感染しても死者はこの程度とは乱暴な話かも知れないが、コロナウィルスにもっと冷静になっていい。いたずらな恐怖感、切迫感から解放される。

<コロナ騒ぎから見えること>
今回のコロナ禍は「想定外」のことなのだろうか。知性に欠ける政治家や財界人は想定外という言葉でよく言い逃れをする。私なら「知らなかった」と不明を恥じるだろう。
人類とウィルスとのたたかいを政治家に負わせるのは酷という見方もある。しかし、戦争のできる国、憲法を変えて海外派兵を目論み、こりもせず原発を動かそうとする政治家の頭には国民の健康といのちは想定外だったはず。ゴマカシ、嘘とカネで買ったオリンピックでさらにひと儲け、政権の維持まで図ろうとする政治家にウィルス対策を語る資格はない。国民の理解と協力を得て難局を乗り越えようとするなら生命を尊ぶ信頼できる指導者でなければならない。
緊急事態を宣言するなら、こちらはレッドカードで対抗したい。小池都知事と首相が繰り広げる目立ちたがり競争。無能な知事までが頭を突っ込む議論もおそまつ。昨年の台風15号で職務放棄をしたことが発覚した森田千葉県知事までが、いのちと健康と自粛を言いだすおぞましさ。
感染が広がる前から「医療崩壊」を心配するとは、これまでの怠慢を白状しているようなもの。ベッド数が足りない、医師・看護師不足をコロナのせいにするな。国民のせいにするな。
首相は思い切った財政出動と胸を張るが、マスクの全戸配布に象徴されるように巷では嘲笑が溢れるばかりだ。一時金の給付、雇用維持、無利子のつなぎ融資など焼け石に水。本気度が感じられない。バブル経済の破たんも目前だ。実態のない不動産と株の高騰は安倍政権の走狗と化した日銀の金融政策と金持ち優遇策によってもたらされた。特に株高はアベノミクスの最後の看板である。暴落を日銀と年金資金が買い支えている。資金は国民の金だからあきれる。コロナ対策などはどこ吹く風。年金の資金が吹き飛ぶ株の暴落も目前だ。

<日本は もたないかも…>
コロナが直撃する貧困層。貯金ゼロ所帯の急増。160万を越す生活保護世帯から悲鳴が上がる。大盤振る舞いに見えて1回限り30万円の給付金で何カ月暮らせるのか。つなぎ資金を借りても返済の見通しはない。学校に行けない子どもたち。失業者の大量発生も目前だ。
病院が足りない、医師、看護師が足りないなら、トランプ大統領と約束したF35戦闘機、イージスアショアの購入をやめればすむこと。肺炎による死者も心配だが自殺者の急増がもっと心配だ。ああイライラが爆発しそうだ。PCR検査をさぼり、感染者を野放図にしてきたツケも厳しく問わなければならない。オリンピックのために当初感染者は過少に、延期が決まると恐怖を煽るというのも意図的過ぎる。国民をばかにしすぎていないか。隠す、ごまかす、居直る政権の体質を今こそ正す時だ。退陣どころか逮捕されてもおかしくない首相がコロナで延命を図っていることを忘れはしまい。
緊急事態宣言発表の記者会見の場。「安倍政権に対する不信感が高まっているので政府の指示に国民が素直に従うとは到底思えません。どう思いますか」くらいの質問をする記者がいてもよかった。NHKの岩田記者の首相バックアップ解説は諦めるほかないが、緊沖縄へ 急事態宣言によって政府批判が自粛されて、美談ばかりが報道される可能性も強い。これにも要注意だ。

ふるさと納税
話題は変わる。確定申告で還付された3万円を名護市にふるさと納税した。実質負担は2千円だが、新基地を押し付けられた名護市民を応援するつもりで5年前から始めた。昨年は全国から1740人が34百万円余りを寄付した。基地建設反対の稲嶺前市長が落選したため寄付は減少したが、愚直にも続けている。
ふるさと納税といえば返礼品の話題がつきものだが、名護市は誇り高く一切の返礼をしないのが魅力だった。新市長になってから返礼品がつくようになった。「返礼品を目的に寄付をしているわけではない」と市の職員に告げた。寄付者名は一般公開されコメントとともに公開されている。「名護が大好き。だから辺野古基地はイラナイ」とHPで公表されている。
私が千葉県我孫子市議会に提出する請願書(政府に対し、辺野古問題について沖縄県と真摯に話し合うよう求める意見書を市議会で採択してほしいという請願)への賛同署名が約500名集まった。ご協力ありがとうございました。5月中旬まで署名集めをして6月議会に提出します。これも沖縄に対するささやかな応援。みなさんの声援を背に採択に向けて頑張ります。
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