2020.10.17  今日が一番若い日
           韓国通信NO650

小原 紘(個人新聞「韓国通信」発行人)

 ハングル勉強会の仲間たちが、かつての私の職場、栃木県喜連川にある精神保健施設「ハートピアきつれ川」※に泊りがけで遊びに来た時のこと。一緒にやってきた画家の堀江博子さんが障害者棟を訪れ、「今日が一番若い日」と自らが書いた木片をプレゼントして障害者たちを励ました。
 今が一番若いはずはないと考える人も、将来から見れば、今が一番若いことに気づかされ、「今日があなたのスタート」という彼女の説明に納得した。
 その木片は大きな食堂の壁に掛けられた。
 それから20年たった。
Today is the youngest day in the life
 この言葉が持つ力は、過去にこだわらず、未来を見失わないこと。
※ハートピアきつれ川は厚生省(当時)が精神障害者の社会復帰施設として10億円を投じたモデル事業。温泉付きホテルで社会復帰訓練をするという画期的な試みは脚光を浴びたが、「思い付き」行政がたたって、破綻させられた国費ムダ遣い事業のひとつ。
2020_10_13ハートピア
     <水墨画/堀江博子さん作>

 日本で一番長く首相をやった人にうんざりしていたら、官房長官が「繰り上げ当選」して首相になった。選んだのは自民党のボスどもたち。新首相のスタートに期待する「街頭」の人たちの顔がアホに見えた。
 加藤新官房長官は前首相と新首相に勝るとも劣らない「はぐらかし」答弁の巧者である。国会と国民を愚弄した「ごはん論法」で名を馳せた。彼らのように、人をはぐらかし、息を吐くように平然とウソをつかれても屈辱すら感じなくなった。民主主義が泣いている。長期政権で私たちが失ったものはとてつもなく大きい。
 俳人金子兜太さんが書いたステッカーを「アベ政治の継承を許さない」と改造して掲げた。10月3日の我孫子駅前、私たちの「一番若い日」である。

 <選挙で困った~新選組の殴り込み>
 失言続きで辞めさせられたオリンピック担当大臣がまたもや当選しそうな気配。私が住んでいる千葉8区では、れいわ新選組の殴り込みで野党候補の一本化が難しくなった。れいわの公認候補は民主党、生活の党、維新の党を渡り歩いたあげく、前回は小池百合子が率いる希望の党から立候補して落選した人物。風見鶏のような経歴の持ち主の何を見て山本太郎が拾い上げたのが理由がわからない。政界に新風を巻き起こし、野党に「カツ」を入れたことは評価するが、前回選挙で「れいわ」に投票した者としては失望の極みである。
 都知事選で立証された山本太郎の自信過剰が敵に塩を送ることになりはしないか。街頭で、国会前で見た彼の獅子奮迅ぶりはまぶしかった。しかし驕ることなく大局を見失わず自民党独裁政権に反対する勢力とともに戦ってほしいと願うばかりだ。

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