2020.10.28  独裁者はいらない!!
       「自助」よりもまず「公助」を
 
平 和代 (主婦) 
                                
「目は口ほどにモノを言う」という諺がありますが、安倍前首相の政策継続を声高に宣言した菅首相の目には冷酷な視線が宿っております。安倍さんはヒトラーに似ておりましたが、菅さんはゲッべルスに似ていると感じています。
特にマスクをかけると、より強調されるその目に宿る冷徹な光に、7年8ヶ月にわたる第2次安倍政権時代以上の恐怖と不幸が跋扈する時代の到来を、ゾクゾクと感じます。

「自助・共助・公助を」と菅首相は公言しましたが、コロナ禍で国民が苦しんでいる状況では、まず公助が必要です。
私たち庶民から消費税アップで税金を搾り取り、それで政府が保護する一部の大企業は、非正規採用を増加させて雇用アップしたとごまかし、資産の内部留保を増やしてきた。税金すらも軽減されてきた。

GOTO トラベルも、GOTO イートも生活に余裕がなくては、恩恵にはあずかれません。仕事を失った市民や、貧困層の枠に押し込まれた市民などは、その日の生活で精一杯です。我が家も恩恵にはほど遠い部類に属します。
それに、大手の旅行会社だけが多大な恩恵を受けて、小さな会社や小売店はおこぼれにあずかれないと、ある旅行会社のスタッフから聞きました。

政権交代で生まれた菅政権の支持率が70%って、どういう調査で導かれた値なのでしょうか?
大方のマスコミは「令和おじさん」だの「パンケーキおじさん」だの、低レベルのイメージアップ戦略で、菅候補を持ち上げていました。
まともなジャーナリストは批判的で、政府の説明責任を追及する記事を書くという点では、東京新聞やしんぶん赤旗あたりが頑張っております。
この政権は、政治に関心を持たせないで支持率をアップさせるには、スマホ料金の値下げという姑息なアドバルーンを揚げていればいい。そうすれば、「令和おじさん、話がわかるねえ~」と、自民党に1票を投ずるだろうという魂胆なのでしょう。

菅首相は、コロナ禍での国民のフラストレーションのガス抜きのために始めたGOTO トラベルとイートや、スマホの値下げ公約などで、国民が騒いでいるどさくさに紛れて、日本学術会議の会員任命で、改憲、安保法制、特定機密保護法、共謀罪法などに反対した6名を除外するという暴挙を行い、憲法23条に違反する、言論の自由を破壊する蛮行に打って出ました。
「総合的、俯瞰的に判断した」という首相の説明にならない答弁に、そこにいたジャーナリストの面々は、なぜこの不誠実な説明にもならない答弁に、食らいついて追及しなかったのか…

今、この恐ろしい状況に、マスコミやジャーナリストも団結して6名排除の説明を菅首相に迫らないと、いずれは、憲法で保障された言論の自由すら奪われて、政府の間違った政策に貝のように口を閉ざして、国民が相互に監視する、戦前の状況になる可能性があると杞憂します。
香港やタイではデモ参加者への拘束がありますが、菅政権下でも平和も自由もなくなる危険性があると思うので、私も地域でスタンディングに参加して訴えています。母親が以前言っていたのは、「あの戦争では、だまされた!!」です。

菅首相の官房長官時代からの答弁を聞いていて、私はこう思うようになりました。説明する能力がないから、説明できなかったのではないか。が、それを押し通したら通用するものだから、ジャーナリストにも国民にもなめてかかった。その結果が、この学術会議会員任命問題にも露呈していると思います。

コロナウイルスのワクチンが開発されたら、全国民に無料接種するとの政府案は、一見「公助」にみえますが、何かアクシデントや副作用で大変なことになったら、自らの判断で接種したのだから個人差で仕方なかったと、「自助」を持ち出してくるのは目に見えています。
あの戦争で被害を受けた人たちが補償を求める裁判ですら、国は誠意がある態度を見せずに、ひたすら時間の経過でこの人たちが亡くなるのを待っているという、歴史に向き合わないスタンスなのですから。

菅首相とその仲間の大臣達が乗り込んでいる泥舟は、この国をどこに導くつもりなのでしょうか?
結局、選挙で私たちの意思表示をしなければなりません。ひとり1人の意識次第で、近隣諸国との共存なのか、孤立して相手にされなくなるのか、アメリカの属国になるのか、中国の傘下に組み込まれるのか……そして極論ですが、近未来の地図に日本は残るのであろうかと危惧します。

コロナ禍で考えたことは、どういう衣食住での生き方をしようかということでした。
そこで得たのは、「足るを知る」ことで豊かさに対する価値観を考え直して、地球と自然環境と地域の人々との繋がりでの「共助」を大切にし、命を育んでくれる地球の警告に真摯に耳を傾けることです。平和で、ささやかな生活に感謝しながら、コロナ禍で学び始めた思いを実践していきたいです。

<平和代さんの経歴>たいら・かずよ。元アマチュア写真愛好者、長野県在住。

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