2020.10.27   核兵器禁止条約批准50か国達成を祝う
          世界平和アピール七人委がアピール

岩垂 弘 (ジャーナリスト)
                      
 世界平和アピール七人委員会は10月25日、「核兵器禁止条約批准50か国達成を祝す」と題するアピールを発表した。
 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によると、前日の24日、中米・ホンジュラスが、核兵器禁止条約を批准し、国連に通告した。これで同条約の批准国は50カ国に達し、90日後の来年1月22日に発効する運びとなった。これに対し、七人委として祝意を表したもので、「核兵器が今や化学兵器・生物兵器と共に法的に禁止される世界が実現することになる」としている。

 世界平和アピール七人委は、1955年、ノーベル賞を受賞した物理学者・湯川秀樹らにより、人道主義と平和主義に立つ不偏不党の知識人の集まりとして結成され、国際間の紛争は武力で解決してはならない、を原則に日本国憲法擁護、核兵器禁止、世界平和実現などを目指して内外に向けアピールを発してきた。今回のアピールは143回目。
 現在の委員は武者小路公秀(国際政治学者)、大石芳野(写真家)、小沼通二(物理学者)、池内了(宇宙物理学者)、池辺晋一郎(作曲家)、髙村薫(作家)、島薗進(上智大学教授・宗教学)の7氏。
 アピールの全文は次の通り。


              核兵器禁止条約批准50か国達成を祝す 
                 世界平和アピール七人委員会 

 2017年に採択された核兵器禁止条約の批准国数が50に達し、90日後の条約効力発生が確定したことを、私たち世界平和アピール七人委員会は心から喜び、これまで営々と核兵器反対の声を上げ続けてきた世界の人々に祝意を表明したい。

核兵器は、広島・長崎以来、世界各地で多数の命を奪い、被爆者の苦しみは今日なおも続いている。核兵器は保有国によって実戦 配備され、実際に使用される危険性が存在し続けてきた。それが今や化学兵器・生物兵器と共に法的に禁止される世界が実現することになった。核抑止も、核兵器に依存するものであり、平和への道でなく、非人道的政策である。

私たちは、日本を含めた未参加の国の政府に対して、これまで以上に強く参加を促し、世界の潮流に沿って核兵器のない世界に向けてともに歩むことを求めていく。
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