2020.12.26 バイデン氏、新政権主要ポストの顔ぶれ発表
副大統領以下、史上最多の女性起用。黒人、少数民族出身も

坂井定雄(龍谷大学名誉教授)

 1月20日に発足する予定のバイデン米民主党政権の主要ポストが内定した。
 米国史上初の女性副大統領カマラ・ハリスさんはじめ、重要ポストに女性が指名された。大統領報道官になるジェン・サキさんはじめ政権の広報チームの幹部7人全員が女性。うち4人は非白人。バイデン氏は「この広報チームは、ホワイトハウスと米国民をつなぐ大きな責任を任される」と強調した。
 新政権の骨格となる国務長官、国防長官、財務長官、国連大使、大統領補佐官、さらに気候変動問題大統領特使は、オバマ政権で活躍した人たちがほとんど。
 バイデン氏が重視する国連大使には、ベテランの女性外交官リンダ・トーマス・グリンフィールドさん。アフリカ担当が長いベテランの外交官で、黒人では最高ポストの大使を務めた。少数部族ツチ族の大虐殺が行われたアフリカのルアンダに滞在中、銃口を突き付けられたが、冷静に切り抜けた経験も知られている。
 国務長官はアントニー・ブリンケン氏。オバマ民主党政権で国家安全保障担当大統領副補佐官、国務副長官を務めた政治家、外交官。ニューヨーク生まれ。両親はユダヤ人。
 大統領補佐官のジェイク・サリバン氏は国務省出身で、イランとの核合意をまとめた中心役。前回の大統領選挙ではヒラリー・クリントンさんの補佐役を務めた。
 国防長官はロイド・オースティン3世。生粋の軍人で、オバマ大統領下2013年―16年、アメリカ中央軍司令官を務めた。退役後は大手民間企業の役員をしていた。黒人初の国防長官。
 財務長官はジャネット・イエレンさん。著名なユダヤ人経済学者。第15代連邦準備制度理事会(FRB)議長(2014-18年)。FRB史上初の女性議長だった。クリントン民主党政権の大統領経済諮問委員会委員長、サンフランシスコ連邦準備銀行総裁(2004-2010年)などを務めた。
 気候変動問題大統領特使はジョン・ケリー元国務長官。ケリー氏はオバマ政権時代、地球温暖化対策の国際的取り組みであるパリ協定の取りまとめに尽力した。トランプ政権はパリ協定から脱退したが、バイデン氏はパリ協定復帰を優先課題として取り組むと明言、さらに気候問題への熱意を世界規模で大きく引き上げる必要があると表明している。
(了)
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