2021.01.02  「戦後民主主義の虚妄」に発した奇跡   
          ―私の「初夢」報告―

半澤健市 (元金融機関勤務)

 学問の神様・湯島天神境内ののぼりに「幸先詣」(さいさきもうで)と書かれている。「東京新聞」がそう伝えた(20/12/20)。新年に先んじた参拝を意味する造語で、全国で使われ始めているという。鹿島神宮ではコロナ不安で参拝できない人に「代参祈祷」をする。これは面白いと、私(半澤)も自宅で「幸先詣」「代参祈祷」を試してみた。本稿はそこで見た私の「初夢」の報告である。
 
《2035年に自衛隊の兵力は存在しない》
 今から15年後の2035年に日本国の安全保障システムは極めて大きな変化を見せた。自衛隊は「健康安全隊」と「環境改善支援隊」に二分され武装兵力は皆無となった。

 2020年から15年かけて、日本国は信じられない変貌を遂げ、世界最初のコンセプトに基づく、安全保障国家となったのである。 国際社会は、健康問題と環境問題に関して、日本の協力を得ないでは何も実行できなくなった。

 近代日本150年間の最大の、このドラスティックな戦略変化が、どうして起きたのか。

《「反革命」政権をつくった安倍晋三・菅義偉》
 2000年代初めに、8年余りの長期政権を担った、安倍晋三・菅義偉は、憲法の三権分立理念を否定した。これは民主主義に対する「クーデター」・「反革命」であった。

 しかし、この「反革命政権」は、自民党リベラル派と立憲・国民・社共などの共闘によって打倒される。そしてリベラル連立政権が誕生した。共産党は閣外協力を謳い新政権のモニター役に徹した。

 ここが最重要であり、「初夢」シナリオの核心である。
 この奇跡をもたらした新連立政権の担い手は、正確には近代日本が培った「庶民・大衆・良識派」というべきであろう。

 固有名詞を挙げる紙幅はないが、「この人までが」というような政治家・官僚・運動家・知識人・市民がこの新政権に結集した。この政権を遡れば、人は自由民権運動・大正デモクラシー・民間のセツルメント運動・広範囲な社会運動の伏流を見るだろう。

 そのリベラル新政権は「新安全保障国家」への道をまっしぐらに進めた。
 その奇跡が完成に近づいた2030年に、日本政府は日米安保条約の終了を米国に対して通告し、31年に条約は終了した。次いで日本政府は、米国に対して「パリ不戦条約」(戦争放棄に関する条約)の精神に基づく、二国間の「日米不戦条約」の締結を要求している。

《大日本帝国の〈実在〉よりも戦後民主主義の〈虚妄〉》
 政治ジャーナリストの星浩は、政治には「小政治」「大政治」があるという。何百年に一度訪れるような、2020年の世界では「大政治」が求められる。しかし星は、菅政権を「小政治」しか実行できないと批判している。その実例としてスマホ料金の値下げ政策を挙げている。その場当たり手法が、人々の圧倒的な批判を呼んでいる。

 1964年に「大日本帝国の〈実在〉よりも戦後民主主義の〈虚妄〉の方に賭ける」と書いたのは政治学者丸山眞男である。丸山は「増補版 現代政治の思想と行動」の「あとがき(後記)」にそう書いたのである。

 本稿は私の「初夢」報告である。この空想的であり蓋然的でもあるシナリオが、世間に波紋を起こすのを私は期待している。共感される読者に幾何級数的拡散をお願いする。(20/12/21)
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