2021.09.28 総裁選より総選挙!!
 韓国通信NO679

小原 紘(個人新聞「韓国通信」発行人)

 連日の自民党総裁選の話題にうんざり。『週刊金曜日』NO1345/9.17号「総裁選より総選挙!!」という特集記事に共鳴、今回号の見出しにした。
 緊急事態宣言のさなか、国政をほったらかして総裁選にうつつを抜かすとは異常というほかない。総裁を選ぶのは自民党の党員約110万人。選ぶ資格のない人間が空騒ぎに付き合ういわれはない。コロナ対策の失敗をオリンピックとワクチン接種で解消しようとした政府の目論見は見事に失敗した。
 それが突然の舞台転換、「どんでん返し」は争点隠しの大舞台となった。

<争点隠しは成功するのか>
 五十歩百歩のドングリ候補たちは自分たちの失敗を棚に上げて自信満々の態である。連日のテレビ出演は自民党の支持をアピールする格好の場かも知れないが、延々と見せ続けられてはたまったものではない。怪しげなサプリメントのコマーシャルに騙される人もいるようだが、国民はそれほど愚かではない。
 個人所得の減少、非正規の雇用不安、年金の引き下げなどの貧困問題。医療不足。女性と子どもの自殺。モリ・カケ・サクラ疑惑。相次ぐ政治家の贈収賄事件。政治家のモラルが問われている。戦闘機爆買いの費用を福祉・医療、貧困対策に回せないものかとため息が漏れる。政治に見放された庶民の健康と暮らし。コロナ対策の失敗から長期政権の弊害と無責任ぶりが透けて見えてきた。
 経済成長が生み出した格差と貧困。財界の受けねらいの経済成長は時代遅れだ。人々を幸せにしない経済成長の欺瞞性に世界中の人々が気づき始めている。福島の復興はどうなったのか。原発の「安全神話」と脱炭素社会を短絡的に結びつける総裁候補者たち。彼らの頭には核兵器禁止条約などない。深刻化する地球温暖化、不公平社会は認めても危機感の無いドングリたち(うち3人は世襲議員だ)は大喜利の芸人よろしく座布団かせぎに、おしゃべりに熱中する。彼らは裸の王様だ。

<さあ総選挙だ!>
 争点隠しに加担しているマスコミの責任は重大だ。
 これまでの選挙でNHKは「争点なき選挙」などと意図的な争点隠しの前科がある。今回は「新首相の力量が試される選挙」などと言い出しそうだ。これも争点隠しだ。
 争点がないと云われれば白ける。これでは自公両党が願う低得票率が続きそうだ。
 共闘を約束した野党は街頭に出て、総選挙の争点を国民の前で明らかにして欲しい。政府のパラサイト(寄生虫)になったマスコミが腰を抜かすほどの熱い運動に私たち市民も協力を惜しむべきではない。ビラを受け取り訴えに耳を傾けることから始めたい。選挙に関心を持ち、積極的に参加することだ。
 今回の総選挙は新首相の力量が試されるというより、「私たちの力量が問われる選挙」だ。誕生したばかりの新首相を総選挙で引きずり下ろす可能性に賭けたい。
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