2021.11.01 タリバン政権下の現状報道を回復

         アフガニスタンのパジュワク通信社

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)

 アフガニスタンで、タリバン暫定政権が発足してから2か月。人々の困難な生活が続いている。国連世界食糧計画(WFP)は10月25日、「WFPは、アフガニスタンで11月以降、人口の半分以上の2、280万人が飢餓状態になる」と予測した報告書を発表した。WFPはじめ、他の国際機関も支援を続けているが、主要国、周辺国とくに米国、パキスタンはじめ、中国、ペルシャ湾岸アラブ諸国とイランがタリバン政権を公認しない限り、現状を改善するのは難しい。米国はじめ主要国の公的金融機関に預託している国家資金が凍結されて、運用できなくなっている現状も困難の原因だ。
 このような状況の中で、希望が持てる明るい現状を、現地から世界に英語で報道しているのが、アフガニスタンの小さいが、信頼できるPajhwok Afghan News(パジュワク通信社)だ。その報道を最近の28日分だけ、リード部分をだけ以下に紹介しようー
 
PAJHWOK AFGHAN NEWS

(カブール)ムッタキ外務次官は、暫定政権は40数年にわたる経験に基づき、国家承認のすべての条件を備えている、と語った。(訳注:80年代の変革の激動以来を指す?)

(ヘラート)西ヘラート州知事ヌール・A・イスマヤルは28日、数日中にヘラート州内の女学校すべてを再開する、と約束した。

(ガルデス)松の実商人たちは、今年収穫の乾燥松の実の輸出価格は、昨年に比べ、半額になるだろうといっている。

(カブール)首都カブールの一部の教員たちは28日、政府が給与を支払うよう求めて抗議行動を行った。シャヒード広場には数十人の教員が集まった。

(カンダハル市)干しブドウ乾燥施設910、冷蔵施設56が各地に建設され、作業を開始した。

(カブール)タリバンはバダクシャーン州北東部で、式典でのホテル内の音楽を禁止し、男女の参加者の席を分けるよう命じた。

(カブール)前駐パキスタン外交団は4日、タリバン政権がパキスタン駐在の新外交団に4人を派遣した、と述べた。

(カブール)ロシアは中央アジアの諸国に対し、アフガニスタンから混乱して撤退をしたNATO諸国が、軍隊を再配置することを拒否するよう求めた。

(カブール)財務省は、2か月以内に、60億アフガニ以上の関税収入を得たと発表した。(2021年の交換レートで約0.8億ドル)

(カブール)日本外務省によると、日本政府はアフガニスタンに対し、5,800万ドルの緊急支援を決定した。

(カブール)中国外務省によると、中国政府は世界銀行とIMFに対し、アフガニスタン再建のための財政支援を求めた。

(カブール)イラン外相は、アフガニスタン近隣諸国が、アフガニスタンが国内のコンセンサス作りによって政治的危機を乗り越えるため、建設的な役割を果たせると語った。

(シャラン)それぞれの当局が27日語ったところによると、ニアマタバードとパクチア州南部デリの行政ビル建設作業が始まった。






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