2022.01.22 「パンデミックで世界の大富豪が富を倍増」―BBCの報道

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)

 BBC国際電子版は17日、「Wealth of World‘s 10 richest men Doubled in pandemic, Oxfam says」のタイトルで、世界有数の大富豪が、コロナ・ウイルスの全世界的流行で、巨額を儲けている現実を報道した。この報道は、毎年スイスのダボスで1月に開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)が今年はオンラインで開かれることになったため、BBCが開催予定日に合わせて行ったと思われる。その要点を、以下に紹介しようー

 ダボス会議からスタートした、英国中心の国際慈善団体オックスファム・インターナショナルによると、コロナ大流行により、世界の大富豪はより大きく金持ちになる一方、世界で最も貧しい人々が毎日2万1千人死んでいる。一方、オックスファムによると、2020年3月以来、世界で最も豊かな10人は彼らの財産を二倍以上に増やした。(BBCの報道ではこの10人の名前が記されているが、省略する)
 オックスハム英国代表のスリスカンダラジャは休憩時間に「並はずれなことが起こっている。パンデミックの最中に、毎日のように新しい大金持ちが誕生した。一方世界人口の99%は閉じ込められ、国際貿易の縮小、国際間の観光旅行の縮小、1億6千万の人々がさらに貧困に追いやられた。」
 「われわれの経済システムは、深く傷つけられた」と彼はいった。

 世界銀行の資料を基にしている、このオックスファム報告は、ヘルスケア、飢え、性的暴力、気候破壊、健康維持努力の欠如、飢え、などが、4秒ごとに一人の死にかかわっている、と述べている。
 1億6千万人以上が、一日5,5ドル以下で生活している。
 男女平等は後退し、2,019年よりも1,300万人少ない女性が働き、2,000万人以上の働く女性が学校に戻ることは決しない恐れがある。

 英国のバングラデシュ人女性、米国の黒人女性を含む少数民族女性たちが、コロナ・ウイルスの最悪の被害者だ。
 今月のはじめ、マルパス世界銀行総裁は、世界的な不平等の拡大に警告し、インフレの影響とそれに対する諸措置が、より貧しい国々により大きな打撃を与え原因になると、次のように強調したー「より弱い国々は、なお、後退を重ねるだろう」と警告した。

  
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