2022.02.05  自信深めるタリバン暫定政権
   広報責任者がパジュワク通信社に詳細に語る(2)

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)


▼パジュワク通信社:ウルズガンとパクチアの州当局者は、州政府職員に対し、ひげを生やしターバンを着用すべきだと述べ、パクチア州では、楽器が燃やされました。
暫定政府は他の重要な優先事項を先取りしているのに、この危機的状況下にこのような問題に焦点当てているのですか?
▽ムジャヒド:地方政府が、そのような政策を持っていたのか、地方当局者が個人的にそのようなことをやったのかは、わかりません。しかし、その一部は、地方の当局者自身が個人的にやった行為です。われわれは、彼ら個人やその仲間たちに話し、説教し、助言します。しかしそれは強制されたものではなく、国民が処罰するでしょう。
▼パジュワク通信社:前政権の政府職員は、繰り返し仕事をするよう求められていますが、裁判官と検察官が一体だった人たちは、求められていないといいます。彼らは除外されたのですか?
▼ムジャヒド:すべての政府機関の職員の80%が前政府の職員で、彼らは私たちと一緒に働き、誠実に日々の仕事をやっています。しかし、軍事や司法関係では贈収賄、横領、窃盗の恐れがありました。もちろん、すべての行政機関の人々は、戻るように求められていますが、裁判官と彼らの代理人、それに近い人々などは、強制的に呼び返されず、我々はそれによって肯定的な変化をもたらすと考えています。以前、腐敗に汚染された人々は政府機関にいてはなりません。
▼パジュワク通信社:イスラム首長国(坂井注:イスラム国家の一般的呼称、ここではアフガニスタンの現タリバン政権を指す)はいつまで国旗について沈黙を守るのですか?
▽ムジャヒド:これは国家的な問題です。首長国はインシャラ(神は喜んで)、国家の代表者の体が形成されたときに、この問題を議論します。
▼パジュワク通信社:あなたのそばにある白い旗は国家を示すのではないのですか?
▽ムジャヒド:それを国旗と呼んでいます。全国民は、白旗に問題はないでしょう(全国民を代表できる)
▼パジュワク通信社:パキスタンとアフガニスタンの関係は、最近の高官の相互訪問のように、これまで以上に強く見えますが?
▽ムジャヒド:我々はパキスタンに行くように、カタール、トルクメニスタン、イラン、中国を訪問しています。そのすべての国から、外相レベルの人たちがわれわれを訪問しています。
それぞれの国の代表者の役割はもちろん異なりますが、日常的に、外相レベルの方々がここを訪問しています。アフガニスタンはパキスタンと非常に長い国境線を持っており、共通の価値観、宗教的、言語と多くのものをもっています。イランも同様。われわれの政府当局者はこれらの問題があれば、解決策を見出だす必要があります。
▼パジュワク通信社:現政権に対する脅威はなにか?
▽ムジャヒド:現政権は新しく、様々な問題を抱えていますが、わたしはそれらを脅威とは見ていません。最大の問題は、自立する必要がある経済です。失業率を減らし、国民の経済問題を解決しなければなりません。次に、大部分は解決しているが治安の問題です。いくつかの地域で強盗や誘拐事件が発生しています。
第3の問題は、国際社会との良好な関係を築くことです。
▼パジュワク通信社:イスラム首長国(現政権)が政権を確立した後の最初の会議で、アフガニスタンでの戦争は終わりました。しかし、タリバンの部隊は昨日、バルフ県で10人の敵兵を殺したと言明しました。他にもいくつもの爆発と死傷者報告ありますが、あなたはどう説明しますか?
▽ムジャヒド:戦争は終わりました。私たちに敵対する前線はありません。一部の人々が殺される爆破や攻撃は、多くの国で起こり、これを行った者たちを逮捕あるいは殺すのも、止めるのも政府の仕事です。
▼パジュワク通信社:爆破の背後にいるのはだれですか?
▽ムジャヒド:それらは、3種類に分類できます。一つはISISと呼ばれるグループ(坂井注:シリアを主な本拠地とする中東系のテロ組織)。彼らはいくつもの爆発を行いました。
抵抗の名のもとに行動している人たちも、いくつかの問題を起こしました。第3の犯行者は個人的な誘拐などの犯罪です。(続く)

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