2022.03.09 ウクライナに軍事侵攻したロシアへの抗議の声高まる
        広範な諸団体が声明や談話を発表

岩垂 弘 (ジャーナリスト)

 ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する抗議の声は世界的な規模に広がりつつあるが、日本でも日ごとにそうした声が広がり、高まりつつある。そうした動きを端的に示しているのが全国各地で始まった集会やデモ行進で、それらは新聞・テレビで報道されているが、その一方で、連日、多くの団体から発せられている抗議の声はマスメディアではほとんど報じられていない。そこで、ロシア軍による侵攻が始まった2月24日以降、抗議の声を発した団体名を紹介する。もちろん、声を挙げた団体すべてでなく、私の目に触れたものだけに過ぎない。それも、中央レベル中心のリストアップであって、地方レベルの団体はごく一部しか含まれていない。

 「抗議の声」は声明、談話、メッセージなどといった形態をとって発せられたものが大部分で、おおまかに言って団体名で発表したものと、団体の代表、あるいは責任者の名で発表したものに分かれる。
 団体名を見て分かるように、ロシア軍の軍事侵攻に真っ先に反応したのは平和団体、被爆者団体、労働団体、宗教団体で、それらを追いかけるように消費者団体、文化団体、学術団体、大学などが続いた。

 声明、談話、メッセージの内容は、それぞれ表現は違うが、ロシア政府に「即時停戦」「軍隊の撤退」を求める点では一致している。いずれにせよ、これだけ広範な各界の諸団体が「反戦平和」で一斉に声を挙げたのは日本では初めてのことで、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻とその後の展開が、日本国民にとっていかに衝撃的なものであったかがうかがわれる。

 ロシア政府に対して抗議を表明した団体は次の通り。(3月7日現在)

2月24日
 日本平和委員会
 日本労働組合総連合会(清水秀行事務局長)
 全国商工団体連合会(岡崎民人事務局長)
 日本宗教者平和協議会

2月25日
 広島の被爆者7団体
 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
 日本原水爆被害者団体協議会(木戸季市事務局長)
 原水爆禁止日本協議会
 非核の政府を求める会
 全国労働組合総連合(黒澤幸一事務局長)
 日本キリスト教協議会
 日本カトリック正義と平和協議会
 日本バプテスト連盟理事会
 日本ペンクラブ(各国のペンセンターと連名で)
 文化団体連絡会議幹事会
 NPO法人原子力資料情報室
 東京大学(藤井輝夫総長)
 広島大学(越智光夫学長)
 全国知事会(平井伸治会長=鳥取県知事)

2月26日
 声なき声の会
 日本子どもを守る会
 全国空襲被害者連絡協議会(吉田由美子共同代表・黒岩哲彦運営委員長)
 美術家平和会議
 新潟県立大学(若杉隆平学長)

2月27日
 日本キリスト教会
 日本パグウォッシュ会議
 日本中国友好協会

2月28日
 長崎の被爆者5団体
 世界平和アピール七人委員会
 原水爆禁止日本国民会議
 主婦連合会
 国際婦人年連絡会
 日本消費者連盟
 全国保険医団体連合会
 日本障害者協議会(藤井克德代表)
 全日本仏教会(戸松義晴理事長)
 日本YWCA(藤谷佐斗子会長・尾崎裕美子総幹事)
 日本学術会議(梶田隆章会長)
 日本平和学会理事会有志
 日本漫画家協会
 日本ロシア文学会(中村唯史理事会会長)
 国際基督教大学(岩切正一郎学長)
 北海道大学(宝金凊博学長)
 立命館大学(仲谷善雄総長)

3月1日
 核兵器廃絶・平和建設国民会議(岩附安幸事務局長)
 平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会(平和遺族会)
 日本出版労働組合連合会中央執行委員会
 日本生活協同組合連合会(嶋田裕之代表理事統括専務)
 日本医療福祉生活協同組合連合会(高橋淳会長)
 真宗大谷派(東本願寺・木越渉宗務総長)
 臨済宗妙心寺派(野口善敬宗務総長)
 日本同盟基督教団
 日本バブテスト教会連合
 創価学会青年部
 安全保障関連法に反対する学者の会呼びかけ人一同

3月2日
 日本遺族会
 日本私立大学教職員組合連合中央執行委員会
 東京基督教大学(山口陽一学長)
 長崎大学(河野茂学長)
 明治大学(大六野耕作学長)
 立教大学(西原廉太総長)

3月3日
 日本私立大学連盟
 九州大学(石橋達朗総長)

3月4日
 日本弁護士連合会(荒中会長)
 国立大学協会

3月7日
 日本ジャーナリスト会議
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