2022.04.04 ウクライナ報道で最も信頼できる
 
坂井定雄(龍谷大学名誉教授)

 プーチン政権下のロシア軍の暴虐な侵略戦争で、多数の国民が殺され、4月1日現在、410万人以上(総人口4346万人余)が国外に逃れて避難民となったウクライナ。ゼレンスキー大統領の下で、国軍に多数の一般国民が武装抵抗に加わり、ロシア軍と戦い、善戦している。
 ロシア軍の侵略開始直後から、この事態を現地から報道しているのが、英国の公共放送BBCだ。現在、ウクライナには、首都キエフに女性のライス・ドーセットさんら3人、ルヴィヴに3人、他の3都市に5人の記者を派遣している。ドーセット記者は、長年の中東現地からの報道で著名な、いわばBBCの看板記者。
 BBCの英語版は公共放送だから、無料で聴取し、英語のプリント用原文を無料で読むことできる。(日本語訳の放送は、有料で、時間遅れになるとのことです)。英語版は、その時点での聴取者数が刻々表示されており、1~5万人台。2時間ぐらいで入れ替わっていることが多い電子版放送の一例(日本標準時4月1日と2日の午前8時台)を紹介しよう。いうまでもなく、BBCから宣伝料をもらっているのではありません。国内の放送、新聞だけでは、時間的に内容的にも、遅く、限られている日本で、ウクライナへのロシアの残酷な侵略で多数の人々が死傷し、国外に必死に逃れている現実を知るのに、役立つと思うからです。
▼4月1日
(要約)英国防相は「プーチンは、いつものような権力者ではなくなった。彼は自分が作った籠の中にいる」と云った。
 このロシアの指導者は、「4月1日以降、ロシアの通貨で取引しない“非友好的な”国へのガス供給を停止する」と脅迫した。これに対しドイツは、その要求の詳細は検討するが、ガスの輸入は政治的脅迫にはなりえないと反論した。
 バイデン米大統領は米国の戦略的備蓄から、前例のない1億8千万バレルを融通すると発表した。
 ウクライナ政府は、ロシア軍に包囲されているマリウポル住民の救出と人道的援助を届けるため、数十台のバスを派遣しつつある。

▼午前8時01分 元CIAの諜報幹部は、“西側はプーチンのパラノイア(妄想症)を楽しんでいる”と語る。
 同幹部はまたは、米国と英国の諜報機関幹部が、クレムリンの計画と意図をよく理解しているようだ、と語った。
 BBCの国際ニュース番組で、元CIA幹部のジョン・シッパーは、米、英両国はおそらく、プーチンのパラノイア(妄想症)と彼の取り巻き内の争いを、理解していると語った。
 両国は最近、プーチンが最近、次第に孤立し、軍事顧問たちか受ける情報が貧しくなっている、と言っている。

 プーチンは自分が作った籠の中にいる、ロシアはいま、ウクライナ侵略によって「後進国」になった、と英国のベン・ウオーレス国防相は語った。スカイ・ニュース(英国の衛星テレビ局)で同国防相は「プーチン大統領は、彼自身が作った籠の中に入っている。彼の軍隊は疲れ果て、大きな打撃を受けている。ロシア軍の光栄は崩れた」。
 「彼はウクライナで求めていた結果が得られなかっただけでなく、彼の軍に与えようとしたこともできなかった。」
 「そこで、ロシア軍を再編し、目標をウクライナ南部と東部に集中しようとしている」
 「我々はこれまでにも、それをみてきた。ロシア軍は、一層、市民居住地域を攻撃するだろう」
 「一方、われわれ国際的な同盟諸国は、ウクライナに対して、装甲車両、長距離砲と弾薬を含む装備を供与することに合意している。」

▼4月2日
(要約)ウクライナのゼレンスキー大統領は、「北部からのロシア軍撤退はのろのろしているが、顕著だ」と語った。
しかしゼレンスキーは、東部のドンバスとカルキフ周辺では、激戦が起ころうとしていると警告した。
 ウクライナ軍はキーフ外郊の町ブチャとイルピン取り戻した。
 赤十字国際委員会は、マリウポルの市民を救出する試みを延期した。しかし、3千人以上の市民が激戦下の同市から脱出しようと努力している、とゼレンスキー大統領は語った。
 ウクライナ外務省は、ウクライナ軍がロシアの石油施設を攻撃したという
 ▼午前9時1分 ゼレンスキー大統領、“裏切り者への最後通告” 報道については、確認できないと述べた。


 大統領は土曜日朝の挨拶で、ロシア軍に占領された都市の親ロシア指導者たちに、長くは続けないぞ、と警告した。これらの指導者たちは“非常にばかげた”4月バカ“で長続きはできない、と決めつけ、ドイツのナチス支配下のゴウレイター(ナチに協力した一時的地区指導者)だといった。

Comment
管理人にだけ表示を許可する
 
TrackBack