2022.07.07 米国はじめNATO,ロシアとの対決態勢強化(2)
     ウクライナ、ロシア旗を掲げた穀物貨物船の差し押さえを要求

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)

 ウクライナ政府は、ウクライナのロシア占領地域からの穀物を積んだ貨物船を押収するよう、トルコ当局に求めた。この船は現在、トルコの沖合に停止されている。
 この船は、ウクライナのベルジャンスク港からトルコのカラス港に向かうロシア船籍の船「ジベクゾリイ」。ウクライナは、この船はウクライナの支配地域からロシア軍が盗んだ穀物を輸送していると非難しているが、ロシアは否定している。

 ベルジャンスクはロシア軍が占領しているウクライナ南部のザポリジャー地方の港で、アゾフ海に面している。
 ウクライナから「ジベクゾリイ」の出航の情報は、最近ロシアからザポリジャー占領地の知事に任命されたイエベン・バリツキー氏が発表した。
 バリツキー氏によると、同船で7000トンの穀物が“友好国”に送られた。
 同氏はまた、ロシアの黒海艦隊の艦船が「安全を確保」し、港の機雷を除去していると付け加えた。

 「ジベクゾリイ」をロシアのシュメル級砲艦が護衛している。
 クレムリンの複数のテレグラム・チャンネルでは、この船の出港に関する動画ニュースが報道された。港でロシア海軍の艦艇とともにこの船が写っており、専門記者によってベルジャンスク港と特定された。
 6月28日の朝に撮影されたものと思われる船名など船体の一部がぼやけているが、映像の気象条件や港に沿った影の角度、テレグラムの投稿画像やウクライナの海運専門家の目撃談から、ベルジャンスクを出港した船は現在トルコ沖に横たわる船と同一であることが確認された。

 「ジベクゾリイ」は6月22 日にトルコを出発し、ロシアのノボロシースク港で積荷を降ろした。その後、ウクライナの海岸に近づくにつれ、追跡信号が途絶えていた。
 この信号は、6月29日にウクライナ沿岸から南下してきたときに再び現れた。ウクライナ当局に追跡によると、船の水深は、貨物を積んでいることを示した。
 
 (続報)ウクライナの駐トルコ大使は7月4日、トルコ当局によってイスタンブール沖合に停船させられていた同船が、トルコの関税当局に拿捕された、と語った。ウクライナの検事総長は、すでにトルコ当局に対し、船長の逮捕を求めていた。
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