2022.07.15 米国はじめNATO、ロシアとの対決姿勢強化(3)

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)

 BBCは12日、「ロシア軍の侵略開始以来、7,200人のウクライナ軍人が行方不明になっている」とウクライナの人権擁護行政監督官オレ・コテンコ氏の発言を報道した。                                 
 同氏がウクライナのテレビ局で語ったところによると、ウクライナ軍は先に約2,000人の行方不明者を報告していた。しかし、国家警備隊、国境警備隊、治安部隊を含めると、その数ははるかに多くなるという。
 「コールセンターには7,200人分の情報がある」と、ウクライナの行方不明者担当委員であるコテンコ氏は述べた。
 コテンコ氏は「遅かれ早かれ」彼らがロシアの捕虜と交換され、帰国することを望んでいると述べた。
 ウクライナ軍もロシア軍も、この問題について公式にはコメントしていない。
 ロシアが2月24日にウクライナに侵攻して以来、キーウとモスクワはどちらも数千人の捕虜を捕らえたと主張している。
 両軍は捕虜の交換を何度か行っている。捕虜となったウクライナの戦闘員は、解放後、ウクライナ戦争で行方不明者の所在を確認する家族の手助けをしている。その後、両軍は何度か捕虜の交換を行っている。
 チャシフ・ヤールでは、多くの人々が瓦礫の下に埋もれている恐れがある。
 11日、ウクライナ東部チャシフ・ヤールの5階建てアパートに対するロシアのロケット攻撃による死者は30人に上ったと、ウクライナの救急隊が発表した。
 ウクライナ北東部の都市ハリコフでは、ロシアによるショッピングセンターと住宅への砲撃により、6人が死亡、31人が負傷したと地元当局が発表した。
 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ人のロシア国籍取得を容易にする法令に署名した。
 ウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相は10日、ロシアが占領している南部を奪還するために、キーウ(ウクライナ政府)はNATOの武器を装備した「100万人規模の軍隊」を計画していると述べた。
 ウクライナ南部ケルソンのロシア軍占領都市へのウクライナ軍のロケット弾攻撃は、米国が提供したミサイルが使用されたと見られている。
 ウクライナ軍は、ノヴァ・カホフカ市にあるロシアの弾薬庫を破壊し、数十人の兵士が死亡したと発表した。しかし、ロシア占領当局によると、住宅や肥料を保管する倉庫が攻撃され、5人が死亡、最大80人が負傷したという。
 双方の報告によると、攻撃には米国製のヒマース・ロケットが使用された。
 複数の強力な爆発の未確認映像がソーシャルメディア上で共有された。
 ウクライナ南部の別の場所では、ミコライフ市が、住民の記憶にある中で最悪のロシア砲撃に見舞われている。BBCの特派員サラ・レインズフォードによると、病院の建物や近くのアパートで窓が吹き飛ばされた。クラスター弾が使用された形跡があるという。
 ウクライナ当局によると、学校と住宅も被害を受け、少なくとも4人が負傷した。
 同州のヴィタリー・キム知事は、ロシア軍弾薬庫へのウクライナ軍の攻撃が行われた。そのさいウクライナ軍に殺害された指揮官への報復として、ロシアが空爆を行ったと非難した。
 さらに土曜日の夜、ウクライナ東部の町チャシフ・ヤールでロシアのロケット弾が集合住宅を襲い、子ども1人を含む45人が死亡したことが判明した。
 この攻撃は、これまでのロシア軍攻撃で最も死者が多かった1つである。(了)

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