2022.07.25 「ロシアは、ウクライナ占領地の領土化準備を終えた」と米情報機関が明言

坂井定雄 (龍谷大学名誉教授)


 BBCは20日、米国政府の情報機関・国家安全保障会議のジョン・キルビー・スポークスマンが、「ロシアは2014年にウクライナ南部のクリミア半島を“領土化”したのと同様に、ウクライナの占領地の領土化をしようとしており、その準備作業を終えた」と明言、非難した。BBC英語電子版から、キルビー氏の発言の大要を紹介しよう。

 ロシアはウクライナの新占領地で、早ければ9月に“みせかけ”の住民投票を行おうとしている。
 「私たちは米国民にそのことを明白にしたい」とキルビー氏は記者団に述べたー「だれもそれに騙されはしない。ロシア大統領ウラジミール・プーチンが2014年の脚本をごみ篭から出してもだ」
 ギルビー氏は、ロシアが占領地で親ロシアの役人を配置してロシアの一部にする住民投票を目指しており、住民投票の結果は、「ロシアがウクライナの領土を奪うことに使われるだろう」と非難した。
 ロシアはすでに、占領したウクライナの各地に、自分たちの現地担当者を配置している。
 2014年、ロシアによって占領されたクリミアでは、急いで住民投票が行われ、投票した有権者はロシアを選択した。ウクライナ政府の支持者の多くは投票をボイコットし、投票は自由でも公正でもなかった。
 いま、ウクライナのロシア軍占領地で同様の住民投票が行われれば、同様な事態となり、ロシアへの統合の反対者は、広く弾圧されるだろう。
 キルビー氏は、ロシアの計画を暴露し、「世界は、ロシアの意図的な併合が計画的、国際法を踏みにじるものであり、米国とその同盟国の敏速な反応を招くだろう」述べた。
 ロシアの併合の目的地域には、ケルソン、ザポリズージア・ドネスク、ルハンスクを含んでいると同氏は述べた。(了)

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