2007.07.14  「慰安婦」決議  桜井よし子さん、お気を確かに
田畑 光永 (ジャーナリスト)

暴論珍説メモ(16)

 またまたこの問題だが、6月14日の米紙『ワシントン・ポスト』に日本の評論家や国会議員が「事実」と題する全面広告を出し、それがかえって米国内で反感を買い、決議を成立させる方向に働いたとされる、その広告について発起人の一人の桜井よし子氏が『文藝春秋』8月号にその内容と意図を紹介してくれたので、今回はそれに絞って取り上げる。

 桜井さんの文章は「米国民に訴える『慰安婦』意見広告」と題するもので、まずマイク・ホンダ議員の「決議案には事実関係において決定的な間違いがある。アメリカの心ある政界や知識人に『事実』を伝えなければ、永遠に日本は誤解され続けるという思いから、意見広告を掲載する運びとなった」と、その意図を説明する。

 そしてその決議案の決定的な間違いとは、「日本国政府は(戦争中、アジア及び太平洋諸地域で)世界に『慰安婦』として知られる、若い女性を日本帝国陸軍が強制的に性的奴隷化したことに対する歴史的な責任を、(認め、謝罪すべきである)」という部分であるという。

 「広告」は「FACT 1」から「FACT 5」までを挙げて、反論を加える。
 「FACT 1」を引用する。「(前略)数多く保管されている戦時中の内閣や軍部の通達を調査した結果、強制的に慰安婦を募集したという文章は存在しませんでした。その逆に、本人の意思に反して慰安婦にしてはならないとの指示が数多く業者に出されています。一例を挙げれば、一九三八年三月四日陸支密二一九七号では募集に当たっては軍部の名前を不正に利用したり誘拐に類する方法を用いたりしてはならないとしています。またそのようなことをした業者は処罰されている例があると警告しています。一九三八年二月十八日の警保局警発乙第七七号は慰安婦募集に際しては国際法を遵守すること、また婦女売買や誘拐などを禁じております。(後略)」

 「強制したという通達は存在せず、逆に強制してはならないという指示が出されている」というのが挙げられた「事実」である。この「事実」から、「したがって、強制はなかった」というのが、桜井さんたちの出す結論である。しかし、桜井さん、気を確かに持って欲しい。通常「なになにしてはならない」という指示なり、命令なりが出されるということは、そういうことが「おこなわれているから」だと考えるのが、常識というものである。おこなわれてもいないことをあらかじめ禁止するというのは奇妙だし、現に引用した中にすでに「そのようなことをした業者は処罰されている」とあるではないか。つまりせっかくの「FACT 1」も、論理的には「強制は存在した」と物語っているとしか解釈しようがないものでる。

 それから「内閣や軍部の通達」に強制的に募集したという文章がないということが挙げられているが、これも至極当然である。一方で「してはならない」と言いながら、もう一方でその禁止した行為を「した」という文書を作ることはありえない。およそ官僚組織において、ある行為を「した」という文書がないからといって、そういう行為がなかったとか、ないとかいう結論を出すことは馬鹿げている。それは後世の人が現在の官庁の文書を調べて、「業者に談合をさせるな」という通達はあるが、「談合をさせた」という文章はなかった。だから「官製談合はなかった」と決論するようなものである。

 「FACT 1」について、もう1点。「軍部の名前を不正に利用したり」が禁止されている。これも雄弁な一句だ。不正に利用しなければ、軍部の名において慰安婦を募集することが公認されていたことを自ら明らかにしている。桜井さんたちがことあるごとに否定しようとしている「軍の関与」が本当に存在しなかったならば、「慰安婦の募集に軍部の名前を出すことは一切まかりならぬ」という通達が出ただろうし、もっともそうであれば、募集方法に軍があれこれ注文をつけること自体、説明がつかなくなる。

 続く「FACT 2」は、本人の意思に反して強制的に女性を慰安婦にした業者が警察に処罰されたという、一九三九年八月の『東亜日報』(朝鮮の新聞)を紹介し、これを「日本政府が人道にもとる罪を厳しく処罰していた証拠です」としている。

 「FACT 3」は有名なインドネシア・スマランの事例。オランダ人女性を本人の意思に反して慰安婦として働かせた慰安所が軍命令で閉鎖され、責任者の将校が処罰された事実を挙げる。

 もう言うまでもなく、いずれも「強制」の存在を肯定する「事実」でしかない。桜井さんたちは、こういう「事実」を挙げて、なぜ「強制はなかった」証拠となると考えられるのか、私には不思議でならない。あえて忖度すれば、日本軍は人道的な組織であったとどうしても信じたい一心が、資料を見る目を曇らせ、「強制」はこの例外的な2件しかない、軍が禁止していることがそうそう起るはずがないと思いこませているのではないだろうか。

 もう一度言う。気を確かに持ってほしい。「FACT 1」は、政府なり軍なりが表向きは「誘拐に類する方法」で慰安婦を募集することを禁じた、ということを意味するものでしかない。それ以上でもそれ以下でもない。「FACT 2」、「FACT 3」は、それでも実際には「強制はあった」ことを示している。この2件しかなかった、などとは言えないし、逆に「いたるところで強制があった」とも、これだけでは言えないことも明らかである。

 「FACT 4」以下にも触れておこう。4ではマイク・ホンダ氏の決議案などが、元慰安婦たちの証言を根拠としていることについてこう言う。「この人たちの最初の証言には軍部や行政機関が慰安婦になることを強制したことを示すものは全くありませんでした。これが対日非難キャンペーンの発動後、大幅に変化してきます。米下院公聴会で証言した女性達も、『連行』を行ったのは当初は業者としていたのが、『官憲らしき服装の者』に変わっていくなど、証言が変化しています

 そうかもしれない。そういうことはありうる。しかし、「軍、行政機関が・・・全くありませんでした」が事実かどうか、それも桜井さんたちの主観に属することであるから、客観的な検証が必要だろう。「政府や軍の指示」にしろ、「証言」にしろ、なにごともそれだけで「事実」と判断することは危険であることは言うまでもない。

 「FACT 5」は、慰安婦達は決して性奴隷ではなかっとのべて、こう続く。「彼女達は当時世界的に常識であった公娼制度の下で、佐官や将軍を遥かに上回る収入を得ていた例も数多くあり、大切に扱われていたという証言も多くあります

 「数多く」かどうかは別として、大きな収入を得た人もいたかもしれない。大事に扱われた人もいたかもしれない。しかし、そういう個別事例があったとしても、そしてそういう事例をいくら並べても、それはそれだけのことにすぎないのは考え方の基本だ。それに意味を持たせるには、全体の状況を明らかにした上でのことである。「FACT」と言って提出するほどのものではない。

 この部分の末尾には、括弧にくくられてこんな一文がついている。「一九四五年、アメリカ軍が日本に進駐したとき、アメリカ兵が強姦事件を起すのを予防するためにGHQが日本政府に慰安所を設置し衛生管理、安全管理などを行うよう要請した事実もあります

 だからどうだと言いたいのか。「あなた方には日本を非難する資格はない」と言いたいのだろうか。それならそうとはっきり言うべきである。それ抜きでこれだけをいたちのなんとかのように浴びせるのは、相手を不快にさせるためとしか受け取れない。

 桜井さんたちの「広告」の序文には、4月末の『ワシントン・ポスト』に掲載された「慰安婦の真実」という(決議支持派の)広告を批判して、こうある。「しかし、その主張は『事実』とはほど遠く、事実より『信仰』に基づいたもののように見受けられました

 この言葉は残念ながら、桜井さんたちの広告にこそあてはまるようである。

Comment
まことに痛快でした。
文春の広告を、桜井さんまだやってるのと思いながらみていましたので。やるならたたかれないようなのを書いてよ、と言いたくなります。
 じつは、桜井さんの名前はなかったのですが、あの一派は懲りずに、「米下院外交委員会」に抗議書を出した、と言うのを、以下のブログで読んだばかりでしたので。
 ご参考までに、
ブログ「13日の水曜日」筆者碧猫
http://azuryblue.blog72.fc2.com/blog-entry-197.html.
ブログ「美しい壷日記」
http://dj19.blog86.fc2.com/
松林〔護憲+) (URL) 2007/07/15 Sun 16:02 [ Edit ]
>「強制は存在した」
現在の所確認されているのは、和歌山で1件だけですね。
Nyarlathotep (URL) 2007/07/18 Wed 17:11 [ Edit ]
田畑光永の反論文の問題点は、主語が一切ないこと。

従軍慰安婦問題の論点は、「軍が強制連行した」か否かに尽きる。
この「軍が強制連行した」というのは、そもそも従軍慰安婦肯定派の連中が言い出した事である。この点について、桜井よし子氏その他の論客は否定しているのである。
じゃあ、日本軍が禁止していた「強制」とは何かと言うと、キーセン(売春婦)業者による「強制(=拉致)」である。
従って、主語を明示せずに「強制はなかったと言ってるけど、わざわざ強制を禁止していたってことは強制があったって事じゃないか!!」という反論は意味がない。
悪徳鮮人討伐隊 (URL) 2007/07/18 Wed 23:38 [ Edit ]
サクライモおばさんの徘徊ぶり、困ったものです。


「強制されたかどうかは関係ない。日本以外では誰もその点に関心はない。問題は慰安婦たちが悲惨な目に遭ったということであり、永田町の政治家たちは、この基本的な事実を忘れている」
日本通で知られるマイケル・グリーン前国家安全保障会議上級アジア部長の言葉です。
グリーンはさらに、こうも言いました。
「慰安婦問題の被害者はか弱い女性たちだ。日本に同情する者は誰もいない。この点は、保守もリベラルも共通している}
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/50976258.html


アメリカ人の性奴隷制度への認識は、「日本軍が大勢の女性を苛酷な目に遭わせた」という一事に尽きるのです。
彼らはとてもストレートで、2ちゃんねるで繰り返されるような、屁理屈での応酬になどまるで興味をもちません。

幼稚な人の頭が「日本は正しかった」という「ゼロ戦はやと史観」で占められているのは仕方ないですが、場所がアメリカでは、皇軍を擁護するいかなる言行も通じないのに気付いてもらいたい。

ヒトラーの演説はドイツの大衆からは拍手喝采でしょうが、それをニューヨークでやっても嘲笑われるだけ。
同じ真似をサクライモおばさんはやってしまったわけですよ。
焼いても食えないサクライモ (URL) 2007/07/22 Sun 02:18 [ Edit ]
『おこなわれてもいないことをあらかじめ禁止する』
行われていなくても、そういうことが起こるであろう予測は十分に出来たはずです。それくらい慰安婦問題は当時から知られていた。強制連行による慰安婦の問題が後々禍根を残すのは周知の事実だったのです。
なぜそれが分かるか?それは世界中何処でも起こっていた問題だからです。だから、これをもって『日本にそういう問題があった証拠』とは言えません。
何か、慰安婦問題が日本だけに特有の問題のような考え方をする人が多いですが、それはあまりにも世界を知らなすぎです。慰安婦問題などというのは、局所的に見ればそこら中にある問題です。

慰安婦がいたかいなかったかと言えば、当然いたでしょう。
当然軍の関与もあったはずです。
では、それが強制だったのか?
証言の履歴と文書等の資料を見る限りでは、とりあえず軍主導の強制の事実は見えてこない。
強制されて慰安婦になった人は大勢いただろうけれど、それが軍主導であったと結論付けるための証拠はひとつも見当たらない。

そりゃ隠したり隠滅したりしたのかもしれませんがね。

もし軍主導で強制連行したという証拠があるなら、早く出してください。
隠しておくなんてズルイですよ(笑)
はぁ… (URL) 2007/07/23 Mon 18:50 [ Edit ]
 存在の証明は容易だが、その逆は困難いや不可能と言っても良い。

 桜井よし子他の「FACT」の問題点は、その不可能とも思える「無かった」ことの証明をまともにやろうと思っていることである。

 よって、これを論破するには「日本軍が強制をしていた証拠はこれだ!」と田畑光永が提出すれば良いだけである。
 その証拠を出せもせず、「桜井よし子らの言い分はオカシイ」と言っている頭のほうがよっぽどオカシイ。
田畑 光永さん、お気を確かに (URL) 2007/08/02 Thu 16:32 [ Edit ]
>>証拠
中曽根"大勲位"康弘にでも聞きゃ良いw
海軍主計将校崩れの彼は、戦時中に慰安所を設営する
軍務に就いていたんだからw
海外のジャーナリストからこれに関する質問を受け、
ノーコメントで必死に逃げる大勲位の姿は今も語りぐさw
「あれは私娼」「民間業者の売春宿に過ぎなかった」
といった、ネットウヨの常套句は一切口にしてなかったけど、
はて何でだろうねぇ?ww~

あと、上で取り上げられてる
「進駐軍が日本政府に慰安所設営を命令した」
ってのは、フジサンケイお得意の捏造ですんでw
「日本政府が米軍に供与した」という米側の公文書を、
「米軍に命令されて日本政府が作った」とワザと誤訳w
自分の保身の為なら、宗主国様すら偽情報で悪役に
でっち上げて恬として恥じないばかりか、それを
こともあろうに米の新聞にデカデカと載っけて…って、
ウヨとは実にクズでアホだねw

それにしても、占領軍が来るからと、言われもしない内に
日本政府がまず真っ先にやったのが慰安所の設営とはねw
当初米軍兵士は大喜びだったがw、本国からの苦情と
性病の蔓延から、あっという間に廃止させたという
オソマツw
Meifumadoh (URL) 2007/08/08 Wed 22:48 [ Edit ]
戦争負けた時やばい物はみんな燃しちゃったのでは?毒ガス弾なんかも浜名湖にぶち込んじゃったって言うし。東條を尊敬してる桜井が毎週フジに出てる日本の異常さ、まあインチキ占い師も出てますが。日本がやった捕虜や強制労働者の殺しの凄さからして、慰安婦の強制くらい軽くやってたでしょうね、たぶん。
らめえいる (URL) 2007/11/15 Thu 00:42 [ Edit ]
桜井氏はいい加減にしてほしい。彼女を含め昨今のジャーナリストといっている人たちの見識の低さにはあきれるばかりだ。
かららる (URL) 2008/05/31 Sat 03:51 [ Edit ]
>もし軍主導で強制連行したという証拠があるなら、早く出してください。
隠しておくなんてズルイですよ(笑)

その下で

>中曽根"大勲位"康弘にでも聞きゃ良いw
海軍主計将校崩れの彼は、戦時中に慰安所を設営する
軍務に就いていたんだからw

と言っておられるように中曽根元首相はこんな証言をしております。

「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、ちょうど、たらいのなかにひしめくイモであった。」
(松浦敬紀『終わりなき海軍』文化放送開発センター出版局、72ページ)
ぶるうピーター (URL) 2009/07/12 Sun 13:52 [ Edit ]
他にも、1937年12月31日に上海駐在で日本領事館所属の警察官だった田島周平が長崎水上警察署に送った公文書、「皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件」が残されている。その内容によると、領事館は慰安所の営業許可、慰安婦の渡航に対する便宜供与、(慰安婦)到着後の滞在決定などを行い、憲兵隊は営業主と従業婦の前線慰安所までの輸送、保護、取締りなどを担当すること、となっている。また特務機関が慰安所の確保、提供と慰安所の衛生検査、従業酌婦の性病検査などを担当すると記載されている。この文書には「皇軍将兵の士気を高めるために関係機関が深く研究し、総領事館、陸軍、憲兵隊などと協議して前線各地に慰安所を設置する」という内容も記録されている。 

 さらに1938年2月7日に和歌山県知事が内務省警報局長宛てに送付した公文もあります。その中には「なにも知らない婦女子を“給与が良い”などの言葉で誘い出す方法で連れて行った」という内容が記されてあった。言うまでもありませんが、騙して連れて行くのも強制です。

ぶるうピーター (URL) 2009/07/12 Sun 13:58 [ Edit ]

ネトウヨは3行以上の文章を理解できないので資料を読み取る能力が著しく低いのですが、ネトウヨ以外の人(注:自分も含む)のために、実際の資料から何が読み取れるか考えてみましょう。



お題は、
「政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成1 警察庁関係公表資料・外務省関係公表資料」
(財)女性のためのアジア平和国民基金編、龍渓書舎
から。
このPDFファイルは以下からダウンロードできます。龍渓書舎さん太っ腹。
http://www.awf.or.jp/index.html




従軍慰安婦関連資料集成1
P163
PDF P188/581
9-1.南洋方面占領地に於ける慰安所開設に関する件[台湾総督府外事部長](昭17・1・10)


昭和17 九六四 略 台北  1月10日後発  南米
          本省   10日後着

 東郷外務大臣           蜂谷外事部長

第10号
(南方占領地に於ける慰安所開設に関する件)
南洋方面占領地に於て軍側の要求に依り慰安所開設の為渡航せんとする者(従業者を含む)の取扱振りに関し何分の御指示相煩度し(了)


P165
PDF P189/581
9-1.南洋方面占領地に於ける慰安所開設に関する件[外務大臣](昭17・1・14)

主管 亜米利加局長  主任 第三課長  昭和十六年一月十三日起草

電送第1545号
昭和17年1月14日前後5時35分発(※前後のチェック判別できず)
宛 台湾総督府 蜂谷外事部長 発 外務大臣
件名 南方方面占領地に対し慰安婦渡航の件

略 第六号 「(印)外機密」

貴電第10号に関し
此の種渡航者に対し(※(以下削除部分)「旅券を発給することは面白からざるに付」)(※以下追記部分)「ては」軍の証明書に依り(※(以下削除部分)軍用船にて)渡航せしめられ度し




これは、1942年1月10日に台湾総督府外事部から外務省本省に出された電報とそれに対する外務省本省の1月14日付け回答です。
簡単に言うと、植民地台湾の外務省(台湾総督府外事部)が、軍の要求による慰安所開設の為に台湾から南方に渡航しようとする慰安婦や女衒がいるんだけど、どうすりゃいいの?と本国外務省に問い合わせ。それに対して、本国外務省は慰安婦や女衒なんかに旅券を発給するのは面白くない、と本音を漏らしつつ、(旅券じゃなく)軍の証明書と軍用船で渡航させればいい、と答えてます。


ポイント




1.明白な軍の関与を示している・・・「軍側の要求に依り慰安所開設の為渡航せんとする」


2.売春目的での海外渡航の取扱に台湾外事部が困っている・・・「御指示相煩度し」
(売春目的での渡航は「醜業を行わしむる為の婦女売買禁止に関する国際条約」第二条に抵触する恐れがある。)

醜業を行わしむる為の婦女売買禁止に関する国際条約(1910年)
第二条
何人たるを問わず他人の欲情を満足せしむる為醜業を目的として詐欺に依り又は暴行、脅迫、権力乱用其の他一切の強制手段を以て成年の婦女を勧誘し誘引し拐去したる者は又右犯罪の構成要素たる各行為が異なりたる国に亘りて遂行せられたるときと雖罰せらるべし

http://d.hatena.ne.jp/yamaki622/20070526/p1


争点は「軍の要求による慰安所開設」が「権力乱用其の他一切の強制手段」にあたるかどうか(間に業者を挟んでいるとしても)であるが、戦時中の1942年時点での「軍の要求」が強制手段にあたらないと考える人はそうはいないだろう。



3.売春目的渡航者に旅券を発給することが不適切であることを外務省が認識している・・・「此の種渡航者に対し旅券を発給することは面白からざる」



4.外務省は売春目的渡航の責任を回避した・・・「軍の証明書に依り軍用船にて渡航せしめられ度し」



5.慰安婦が民間人としてではなく軍関係者として渡航したことが示唆されている・・・「軍の証明書に依り軍用船にて渡航せしめられ度し」
(現在でも日本に出入国するには基本的に旅券が必要だが、在日米軍や自衛隊が任務により出入国する場合は不要)



以上のポイントから、慰安所の開設は軍の要求により、かつ移送に際し慰安婦は民間人ではなく軍関係者として扱われ、さらにこういったことを取り締まるべき外務省は責任を放棄していたことがわかります。

まあ、電報のやり取りだけで実際の運用は違っていた可能性もありますが(ほとんどないでしょうけど)、少なくとも日本外務省が慰安婦をどう見ていたかはよくわかりますね。




ぶるうピーター (URL) 2009/08/09 Sun 00:13 [ Edit ]
田畑氏の言い分は屁理屈である。
実際に朝鮮人が印鑑や公文書を偽造しあたかも軍が強制したかの如くにすり替えられている。事実はその様なインチキをやってはいけないと、それを取り締まったことが軍が組織だって強制したことになってしまったことが正確な事実であります。
従って田畑氏の言い分は屁理屈の極みで大間違い、事実誤認であると言うほかありません。
20万人が強制されたと言われているが、日本へ保障しろと来た元慰安婦といっている人達は7.8人にすぎず、ましてや、韓国内に彼女たちが生活している施設があるが数万人から数十万人がそもそも居なくてはいけない。出鱈目もいい加減にしてもらいたいものである。
押田教男 (URL) 2012/11/19 Mon 10:34 [ Edit ]
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