2007.07.29
妥協はやめよう!
田畑 光永 (ジャーナリスト)
暴論珍説メモ(17)
今日29日は参院選の投票日である。この選挙にわれわれはどう臨んだらいいのだろうか。「護憲・軍縮・共生」を掲げるわれわれとしては、まず、「安倍・自民党には投票しない」。これを第一の原則とすることに反対する人は多くないはずだ。安倍内閣はどう見てもわれわれの目指すものと反対の方向に進んでいる。幸いにして各種世論調査によれば、自民・公明の与党陣営は過半数確保に必要64議席を獲得することは難しいばかりでなく、自民党は40以下の議席しかとれない可能性もあるという。そうなることを期待したい。
とすれば、どの党の誰に投票すべきか。これはなかなか難しいが、あえて第二の原則として、「妥協して民主党に投票することはしない」を掲げたい。民主党は野党第一党であり、候補者の数も多い。民主党の当選者を沢山出すことは、与党を敗北に追い込む早道に見える。
しかし、同時に民主党という政党はよく言われるように右から左までの混成集団である。しかも、現党首はその中で明らかに右に属する。たんに右というだけでなく、堂々と理論を掲げて政策を争うことよりも、舞台裏の取引を得意とするように見える。小渕内閣と連立したり、解消したりというこの人の政治経歴は、安倍首相が好んで使う「古い自民党の代表」という表現をあながち的外れとは言えないものとしている。
党首以外の主要幹部にしても、今春の東京都知事選への対応を思い起こせば、いまひとつ背骨がしっかりしているようには見えない。現知事から都政を奪取して、政権獲得へつなげるという強い意思が感じられなかった。逆にそれぞれが自分の政治的地位、前途を秤にかけながら行動しているようなもどかしさを感じさせた。
勿論、民主党にも様々な人材がいる。自分の選挙区の民主党候補は信頼がおけるというなら、民主党に投票することは当然である。しかし、私が言いたいのは、ほかの野党に投票しても当選の可能性は低く、自分の票を死票とせずに自民党を負けさせるためには、不満はあるが、野党第一党に投票するという妥協はこの際やめようということだ。
その理由は、民主党はいま言ったような混成集団だから、政権が近づくと地割れが起る可能性が高い。とくに今回は参議院選挙だから、かりに民主党が第一党になったとしても、すぐに民主党内閣が出来るわけではない。だからそうなれば衆議院で圧倒的な多数を擁する自民党から民主党所属議員にさまざまな働きかけが行われるだろう。それへの抵抗力はいかにも弱そうだ。うっかりすると、衆参両院で自民党中心の巨大与党出現などという事態が出現しないとも限らない。
われわれは本格的な政界の再編成を望む。現代日本の抱える選択肢にきちんと対応する再編成を望む。憲法、市場万能主義、格差といった基本問題で、国民の声を相当程度反映する議会が欲しい。もともと自民党は保守とはいえかなりの幅を持った政党である。そこへさらに右から左までの混成集団が加わって、政権という蜜をめぐっての離合衆参が演じられる光景など見たくない。
とすれば、自民党が弱っている今こそ、多様な声が国会に届くような投票をすべきではないか。たとえば、一昨27日の『毎日新聞』に掲載された世論調査結果には見落としそうだが、注目すべき数字があった。社民党の支持率が前回の1%から3%に上がっていたのだ。自民、民主両党の数字に比べると圧倒的に低い。数字の上からは同党に投票することはかなりの覚悟がいる。しかし、1%から3%へという変化は、誤差を含んでいるとしても、ちいさいながらある動きをとらえているのではないか。
勿論、社民党に限らず、ともすれば大政党の影に隠れそうな政党にどれだけの支持が集ったかを数字で残すことが、これから起るはずの政界再編成をたんに議員の頭数の取引にさせないために必要である。
もう一度、選挙公報を眺めて、既成観念にとらわれずに投票用紙に向かおう。
党首以外の主要幹部にしても、今春の東京都知事選への対応を思い起こせば、いまひとつ背骨がしっかりしているようには見えない。現知事から都政を奪取して、政権獲得へつなげるという強い意思が感じられなかった。逆にそれぞれが自分の政治的地位、前途を秤にかけながら行動しているようなもどかしさを感じさせた。
勿論、民主党にも様々な人材がいる。自分の選挙区の民主党候補は信頼がおけるというなら、民主党に投票することは当然である。しかし、私が言いたいのは、ほかの野党に投票しても当選の可能性は低く、自分の票を死票とせずに自民党を負けさせるためには、不満はあるが、野党第一党に投票するという妥協はこの際やめようということだ。
その理由は、民主党はいま言ったような混成集団だから、政権が近づくと地割れが起る可能性が高い。とくに今回は参議院選挙だから、かりに民主党が第一党になったとしても、すぐに民主党内閣が出来るわけではない。だからそうなれば衆議院で圧倒的な多数を擁する自民党から民主党所属議員にさまざまな働きかけが行われるだろう。それへの抵抗力はいかにも弱そうだ。うっかりすると、衆参両院で自民党中心の巨大与党出現などという事態が出現しないとも限らない。
われわれは本格的な政界の再編成を望む。現代日本の抱える選択肢にきちんと対応する再編成を望む。憲法、市場万能主義、格差といった基本問題で、国民の声を相当程度反映する議会が欲しい。もともと自民党は保守とはいえかなりの幅を持った政党である。そこへさらに右から左までの混成集団が加わって、政権という蜜をめぐっての離合衆参が演じられる光景など見たくない。
とすれば、自民党が弱っている今こそ、多様な声が国会に届くような投票をすべきではないか。たとえば、一昨27日の『毎日新聞』に掲載された世論調査結果には見落としそうだが、注目すべき数字があった。社民党の支持率が前回の1%から3%に上がっていたのだ。自民、民主両党の数字に比べると圧倒的に低い。数字の上からは同党に投票することはかなりの覚悟がいる。しかし、1%から3%へという変化は、誤差を含んでいるとしても、ちいさいながらある動きをとらえているのではないか。
勿論、社民党に限らず、ともすれば大政党の影に隠れそうな政党にどれだけの支持が集ったかを数字で残すことが、これから起るはずの政界再編成をたんに議員の頭数の取引にさせないために必要である。
もう一度、選挙公報を眺めて、既成観念にとらわれずに投票用紙に向かおう。
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たしかにそれはありえよう。
私は民主党に入れない。しかし、それは民主党の政策が気に入らないからであって、「政権が近づくと地割れが起る可能性が高い」からではない。
政権が近づくと地割れが起る…
それでいいではないか、と思う。政治とはもともとそういうものだ、という考え方もあるからだ。
つまり、政治のありように絶対善はなく、常に次善であるということだ。
政権が近づいた時、地割れが起こったら、それはそれでいいではないか。
もしそれがなかったら、それこそ、
>衆参両院で自民党中心の巨大与党出現などという事態が出現しないとも限らない。
という事態が現実のものとなって、それこそ恐ろしいことになるのでは?
割れたほうのどちらかを推せばいいし、両方だめなら、そのときになって社民党なり、共産党に入れればいい。それもだめならほかの“次善”を探せばいい。要は、現状を拒否するための一票を選択することが大事、という考え方もあるのでは?
それと、社民党に入れるという行為もかなり妥協的な要素を感じる。
さらにどうして共産党でなく、社民党なのか。共産党への一種の差別意識というか絶対的な排除意識があるのでは?
私は共産党員でもないが、とりあえずの“次善”としては、共産党が一番いいかな、と思っている。